見出し画像

新しい出逢いに感謝

今日は双極性障害で発達障害の娘の精神科の受診日。前主治医に対する妄想から急遽主治医を変える選択をして今日初めての診察。待ち時間は確かに長かったが、呼び出すときの先生の声の感じで大丈夫だと確信した。

はっきりとやさしそうな声。前に入っていった患者さんに丁寧な対応をしている様子が診察室から漏れてくる。きっと大丈夫。いつもはそわそわと落ち着かない娘が不思議と安心して待っていられた。

ようやく呼ばれ、ノックでいつもどおり「失礼します。よろしくお願いします」と頭を下げた。頭のあげたその先に見えた先生は思ったよりもお若くて笑顔で「大変お待たせして申し訳ありませんでした」と開口一番そう言ってくれた。

前主治医との交代の理由の経緯はわたしが紙にまとめて前もって渡してあったので読んでくれていたはずだ。娘にまず何が困っているのかを尋ねてくれた。

たくさんの薬の副作用で呂律が回らない&早口でしゃべる娘の話に真剣に耳を傾けてくれた。そこにわたしが入る隙間がなかった。先生と娘の間できちんとした診察が行われているのだと実感した。

今までの主治医の診察では主にわたしが娘の様子を話し、それを聞いたあと一言二言「本人はどうなの?」と聴く程度だった。あくまでも診察で中心になっているのはわたしと元主治医で娘は蚊帳の外のような状態だった。

そんな診察が3年弱続き、娘と元主治医との関係がこじれたタイミングでの主治医の交代。わたしとしては正直新しい人間関係を築きなおすのがおっくうなので、あまり気が進まなかったのは事実。

娘も自分が主治医を変えるという決断をしたものの自信が持てなくて気持ちが揺れ動いていた中途半端なここ数日の時間だった。薬はまだ残っていたのだが、いっこくも早く新しい先生に診てもらい安心したかったようだ。

新しい主治医は娘に対する言葉と私に対する声掛けを明らかに分けていた。そのあたりがやはり上級な医者なのだと感じさせた。いつもは人見知りで他人と接するとトラブルばかり起すことが多い娘も、不思議と心を開いて素直に自分の口からたくさん思っていることが話せているように見えた。

結論からいうととってもよい先生でやさしくて優秀で、とても謙虚で最後には私たち親子に立ち上がり90度のお辞儀をして「寒いから風邪ひかないでね」との言葉で見送ってくれた。

神様みたいな先生に偶然巡り合えた。こんなに幸運なことが起きてよいのだろうか。今までの3年弱はなんだったのだろうと思わせてしまうような素晴らしい先生との出逢いの日だった。

そして薬もシクレストを15ミリから10ミリ 朝5ミリ 夜5ミリに変更することになった。娘の鬱気味だとの訴えから娘と一緒に先生が決めてくれた選択。

上手くいくのだろうか。なぜか不安がない。それほどに安心感を与えてくれた先生に感謝しかない一日だった。

#人生 #日記 #双極性障害 #発達障害 #親子 #日常  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?