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神保町~お茶の水エリア / 縄文も楽しむ!とっておきのアート散歩

街歩きが楽しい季節になりました。
この春は縄文アートを取り入れた、いつもと一味違うアート鑑賞を楽しんでみませんか。

縄文時代の土器や土偶は堅苦しくて何だか難しそう〟…と思われがちですが、実際に見てみるとユニークで不思議な世界が広がっています。
他のアートと同じように感じて楽しんで、そして街歩きをしながら気軽に楽しめるアートスポットを訪れてみましょう。

今回は、東京都千代田区の神保町~お茶の水エリア。
日本屈指の「本の街」で知られる神保町は、古本屋や専門書店が多く集まり多くの本好きさんが集まる界隈です。
それだけではなく多くの大学や出版社、昔ながらの喫茶店やカレー屋さん、お茶の水駅周辺にはスポーツ用品街もあり、いつも活気があり歩くほどに楽しさが見つかる街です。

私がお勧めするは…
先ず、明治大学博物館で縄文アートに触れ、山の上ホテルでアール・デコの美しい建築を見学します。古本屋街をぶらぶらと廻りながら、絵本専門店ブックハウスカフェへ。
そして再び古本屋街を歩き、文房堂ギャラリーで絵画作品を見ながら一息つきます。最後にビザンティン様式の建築で知られるニコライ堂を眺めながら帰途につく、だれでも気楽に歩けるコースです。


① 明治大学博物館

御茶ノ水駅から徒歩5分、神保町駅からは徒歩10分、明治大学アカデミーコモンの地下にある博物館です。目印は遮光器土偶と提灯。
中に入ると外の喧騒がうそのように静か!広々としたオープンスペースはだれでも利用できます。
エレベーターで地下の博物館へ進むと、石器時代~古墳時代の多くの遺物がテーマ別に収蔵・展示されています。

「考古」の他にも、裁判所を描いた錦絵や刑罰の道具など、他では見られないちょっと珍しい「刑事部門」の展示もあります。
様々な企画展も行われていて、すべて無料で楽しめる有難いスポットです。

遮光器土偶や山形土偶、貝塚の剥ぎ取りと、静寂の中でしばし太古の昔に浸ることができます。

↓ 👣1minutes


② 山の上ホテル

都心のアール・デコ建築の洋館ホテルとして知られる山の上ホテルは、川端康成や池波正太郎、松本清張と言った多くの作家たち愛されてきたことでも有名なホテルです。
1937年に財団法人日本生活協会によって建てられた建物を譲り受け、1954年に開業、現在の建物は2019年の改修工事を経て当時の面影をそのままに、落ち着きのあるセンス溢れた空間となっています。

アール・デコ様式を取り入れた独特の建物はアメリカ人の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによるもので、塔の部分の複雑なファサードが特に印象的なデザインとして知られます。

シンプルかつ重厚感ある正面玄関を入ると、天井や床、サインなど細部に至るまで意匠が凝らされていて、昭和の落ち着いたモダンデザインの空気を感じることの出来る空間になっています。


↓ 👣7~8minutes


③ 古本屋街

神保町と言えば古本屋、と言っても過言ではないほど古本屋街として有名な界隈です。その数は130店舗ほどにのぼるそうです。
古本だけでなく新書や専門書を扱う書店も多くあり、目的の本を探しながら何件もはしごしたり、店頭の本をペラペラと見て廻ったりと、ついつい時間を忘れてしまいます。

その中で私が必ず立ち寄るのが「ボヘミアンズ・ギルド」
神保町を代表するアート系書店には、日本美術から西洋美術、海外の出版物などが小さな店内にギッシリと詰め込まれています。
下記の文房堂ギャラリーのすぐ近くにあり、店頭の人形が目印です。


👣ぶらぶら歩き


④ ブックハウスカフェ

古本屋街を抜けた場所にある絵本の専門店です。
子どもはもとより大人にも人気の本屋さんでは、子どもの頃に読んだ懐かしい絵本に再会することができます。

店内の中央にはカフェコーナーがあり、また奥のスペースでは夜にはBARが開店します。
読み聞かせやトークイベント、コンサートなども行われ、いつも明るく楽しい雰囲気の書店です。


👣ぶらぶら歩き


⑤ 文房堂ギャラリー

1887年創業の老舗の画材店、4連のアーチ窓にスクラッチタイルのファサードは1990年の建て替えの際に保存されました。
日本で初めて画家の為の油絵具を開発・販売、画材の輸入販売もおこない、現在も画材や文具の店として知られています。オリジナルの原稿用紙など珍しい文具やカード類なども充実しています。

文具を見ながら螺旋階段を上がっていくと、3階はギャラリー&カフェになっています。
ゆっくりと絵を眺めながらコヒーや食事を楽しめます。
比較的空いていて、ゆっくりできる穴場的存在です。
ランチのホットサンドが美味しいのも魅力的!


↓ 👣7~8minutes


⑥ 東京復活大聖堂(ニコライ堂)

ビルの狭間に君臨するクラシカルな礼拝堂は、1891年に竣工した正教会の礼拝堂です。ドームの高さは約35m、日本最大級のビザンティン様式の建物です。
実施設計は鹿鳴館三菱一号館で知られるイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによるものです。関東大震災でドームと鐘楼が崩落しその後復興、そして1998年に 国の重要文化財として補修工事を受け現在にいたっています。
通常は中に入れませんが、特定の日に見学を受けつけています。




アート散歩のもう一つの楽しみは、自分への小さなギフトです。
山の上ホテル1階の「ホテルショップ ヒルトップ」の焼き菓子をお土産に。
レモンケーキが私のお気に入りです。


今回のアート散歩はいかがでしたでしょうか。
あちらこちらを廻り色々なものを見て、それぞれに感じ想像し…ちょっと欲張りすぎ?とも思いますが、不思議と何もかもがすっと心に入っていくような気がします。
春のお散歩の参考になれば幸いです。


よろしければ前回のこちらもご覧くださいね。


最後までお読みいただいて有難うございました☆彡

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