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ココア

寒い季節になると思い出す

終わりは呆気なかった
"好き"の言葉で友情も恋心も消え去っていった
私と一緒にいる時は他愛無く笑い2文字の言葉がこれから未来があるかのように聞こえた

関わりたく無いと拒んでもSNSを開き来るはずの無い連絡を待ち気付くと送信していたメッセージは開封済み
誰に向けてもないストーリーも何故だか私の返信を待っているかのように見えた

時は過ぎ大切にしてくれる人と出会い幸せな毎日を過ごした
これで終わりだと思っていた
なのになんで貴方なのか
ずっと心の奥に居ても変わることなんて

雪の様に降り積り時間が経てば溶けて無くなる
そんな単純な事ならいっそ私の想い出も雪になれば良いのに
貴方が買ってくれたホットココア
あの時は暖かかったぬくもりも今は煙草を片手に冷めきっている

諦めることは簡単なはずなのに
どうしてこんなにも

これ以上思い出を綴っても私の中で春夏秋冬貴方と過ごした記憶が蘇るだけで文字と共に虚しさしか残らない

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