見出し画像

フロント担当!使わな損?損?(7)

 このシリーズでは・・・
 フロント担当者に「手抜き」されてもされなくても、管理会社に支払う管理委託契約金額は同じなので、「手抜き」対象マンションになったら損!

 そうならないため・・・輪番で回ってきた理事役員が「マンション管理運営は、難しくて私には分からん!」みたいな「バイアス」(壁)を作ってしまうのは、ゼッタイNG!!

 マンション管理運営(事業執行)を難しく考える必要は全くなくて・・・私たちが日常生活で日々行っている判断(今日の夕飯のために何の野菜を買う?みたいな?)の経験の上に行えば良いですよ!

 もし(専門用語とか法律とか・・・)理解できないな(難しいな)と思ったら(プロである)フロント担当者等から、分かりやすい説明を求めたら良いだけです・・・といった話をしてきました。
    「フロント担当!使わな損?損?(1)
    「フロント担当!使わな損?損?(2)
    「フロント担当!使わな損?損?(3)
    「フロント担当!使わな損?損?(4)
    「フロント担当!使わな損?損?(5)
    「フロント担当!使わな損?損?(6)

 今回は、素人集団の理事会が適切に判断していくためにもう一つ必要だなあ・・・と思うことをお話したいと思います。

 それは何かというと・・・「セカンドピニオン」の活用(採用)です。

セカンドオピニオンのおススメ

 理事会に参加していて・・・フロント担当者等の(専門家の)説明が、本当にそうなのか?疑問を感じることもあると思います。
 フロント担当者等(専門家)を疑え!という訳ではありませんが・・・
 仮に信頼している相手であっても、第三者に「確認する」という「石橋を叩いて渡る」プロセス(過程)は、重要!だと思います。

 また、提案の中に・・・メリット・デメリットのすべてが説明されているとは限りません。
 フロント担当者等の(専門家の)説明に何も疑問を感じなかったとしても「木を見て森を見ず」みたいなこともあると思います。
 それは例えば・・・メリットばかりに目が行ってしまい、デメリットを充分に把握・検討しないまま・・・決済(決議)みたいなパターンです。

 そうしたパターンに陥らないために理事会は複数名(少なくとも3名以上)の理事役員で構成されていますが、「多数派同調バイアス」が働いて、複数の視点でチェックする機能が働かないこともあるかも?と思います。

多数派同調バイアス(集団同調性バイアス)
 多数派同調バイアス(majority synching bias)とは、どのように行動してよいか迷ったときに周囲の人と同じ行動を取ることが安全と判断する心理傾向のこと。認知バイアスの一つ。「集団同調性バイアス」ともいう。
 「多くの人がそう考えたり行動したりするのであれば、それが正しいのだろう」と判断するというものである。文化形成に必要な社会的行動を誘発する心の働きである。その一方で、災害や事故の発生時や危機的な状況に遭った際に、周囲の人がその場を離れなかったり危険を回避する行動を取らなければそれに同調してしまい、避難や初動対応の遅れの原因となることがある。(引用:シマウマ用語集

 でもまあ・・・「バイアス」があってもなくても
 メリットの裏に盲点的な要因(デメリット)があった!的な・・・目論見が外れた!みたいなことは、日常生活にもありますよね。

 これは良い!と思って買ってみたけど、結局はアカンかった!(使わんかった!)・・・このパターン、私にとっては日常茶飯事かも?(笑)

「セカンドピニオン」って・・・一般化してないなあ

 「木を見て森も見えるようになる」それこそがセカンドオピニオンを活用する効果だと思いますが・・・
 マンション管理組合(理事会運営)の中で、「セカンドオピニオン」は一般化していません。

 でも医療の世界では、「セカンドオピニオン」が当たり前ですよね。
 昔は・・・「お医者様のおっしゃることに疑問を持つなんて・・・ご法度!」だったのですが、今は違いますよね。
 実は、私も頸部脊柱管狭窄症で苦しんだ時、セカンドピニオンを活用して「手術する?しない?」の判断をしました。
 この時、セカンドオピニオンしたことで納得の判断(手術の回避)ができたと思っています。

 マンション管理運営の世界でも「セカンドオピニオン」が一般化したら良いなあ・・・と思います。

 なお、マンション管理組合が「セカンドオピニオン」を導入すると、他にも超有効なメリットが生じます。
 また、「今うちのマンションは何も問題ないし、専門家サポートは要らないわ。何か問題が起きたら声を掛けるわ・・・」みたいに話される方が実に多くて・・・でも、それって実は「危険がアブナイかも?」と私は思っています。(その話は、また別の機会にしますね!)

マンション管理運営に関する相談窓口

 私は、いくつかの理事会のセカンドオピニオンとして、いくつかのマンション管理組合と「理事会運営サポート契約」を結びマンション管理組合の主体的運営実現のお手伝いをしています。

 でも、これって日常管理の費用がかかることなので・・・いきなり導入は薦めません。マンション管理組合には予算もありますし・・・

 なので・・・もしマンション管理運営の問題点があるなあ(管理会社の説明ちょっと疑問があるかも)と思ったら、まずは専門家(専門機関)に無料で相談されるのも良いと思います。(リアル面談・リモート面談・電話・メールなんでもありそう・・・)
 相談によって、第三者の専門家の視点に「眼からウロコ」みたなヒントがもらえるかもしれませんよ。

 ちなみに、マンション管理運営に関する相談は・・・各地方自治体に設置されている相談窓口も良いし、国土交通省指定 マンション管理適正化推進センターとして設置されている「公益財団法人マンション管理センターの相談窓口」でも良いです。

 もちろん私に相談してくださっても大丈夫です。(NOTEのコメント欄に書き込んで、またはプロフィールに記してあるメールアドレスを使って相談してくだされば、OK牧場!(笑))

本日のまとめ

 今回は・・・
 フロント担当者の「手抜き」を防ぐためには、どんな「理事会運営」をした方が良いのか?を考えていく中で・・・「セカンドオピニオン」も大事だね!というお話でした。

 次回は、「セカンドオピニオン」から離れて、理事会の具体的な運営方法について、「こんなことを検討・実践してみたらいいんちゃう?」みたいな?私の中にあるイメージ的なもの??を話したいと思います。

 マンション管理組合によって事情は違うのだけれど、何か皆さんのヒントやアイデアが浮かぶキッカケになれば・・・うれしいかも?  (つづく)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?