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フロント担当!使わな損?損?(6)

 フロント担当者の仕事は、激務(ハードワーク)!「手抜き」されていても、されていなくても、管理会社に支払う管理委託契約金額は同じ・・・
 前回は、自身のマンションがフロント担当者の「手抜き」の対象にならないため・・・マンション管理組合の理事役員になった時の考え方(取り組む時のスタンス)についてお話しました。
    「フロント担当!使わな損?損?(1)
    「フロント担当!使わな損?損?(2)
    「フロント担当!使わな損?損?(3)
    「フロント担当!使わな損?損?(4)
    「フロント担当!使わな損?損?(5)

 理事会では、さまざまな決議(判断)が行われますよね。
 でも・・・その判断は、私たちが日常生活で行っている判断(例:スーパーで野菜を買う・買わない等)の延長で判断して良い!のです。
 この「肌感覚」・・・とても重要!だと思います。

 今回は、その「肌感覚」を生かすためにできること(するべきこと)を考えたいと思います。

数字が大き過ぎて、判断できないわ・・・

 マンション管理運営って分かり難いし、見積金額等の金額も非日常的で、数字にリアル感がありませんよね。(数字が大き過ぎて馴染めません)
 特に規模の大きなマンションでは、そうなると思います。

 でも・・・そんな時は、リアル感のある数字に置換えれば良いのです。
 例えば、数字を戸数で割って戸あたり単価に置換えてみると・・・日常で使われる馴染みある単位になるので・・・意外とリアル感が出てきます。

 例えば、60戸のマンションのエレベーターの保守点検費が月額60,000円だとすると・・・戸あたり1,000円になります。
 エレベーターを維持管理するためには(電気代別で)毎月60,000円必要と考えるより、一人1,000円負担とイメージした方がリアルでしょ?

 え~でも・・・数字を置き換えるのが面倒くさい? ← いやいや・・・フロント担当者に「そうしてください」と理事会が依頼すれば良いのです。(笑)

専門的知識や経験がなくても

 また、専門的な用語なんかも理事会で出てくることも多々あると思います。専門用語が出てくると「訳わからん・・・」となりがちです。
 でも・・・その時は、納得するまでプロに説明してもらえば良いのです。

 皆さんは、管理会社に多額のお金(管理委託費)を支払っています。フロント担当者も間違いなくプロなんです。
 素人の理事役員にも分かりやすく説明することもプロの仕事です。
 難しいことは、プロ(=フロント担当者)に説明させれば良いのです。(理事会で・・・専門用語を並べて煙に巻くフロント担当者を見たことがありますが、こんなのは論外!です)

 フロント担当者に説明能力が低ければ(説明に合点がいかなければ)、「分かるよう(合点がいくよう)に説明してくれる人を連れてきて!」とリクエストすれば良いのです。
 その上で(納得して)判断すれば良い!ということです。

 輪番で回ってきた理事役員に、専門的な知識がないのは当たり前です。
 理事会の運営は、そこを前提にしなければなりません。

一番忘れて欲しくないこと

 「肌感覚」を生かすために最も大事な(=忘れてはいけない)ことは・・・マンション管理運営に対して「私は難しいことは分からん」とか、「無理~」みたいな拒絶反応を起こさないことです。拒絶反応が起きると同時に「肌感覚」が失われるからです。

 分からないのは当たり前!
 前述のとおり・・・馴染めない数字は馴染めるように変換すれば良いのです。難しいことは、プロに納得するまで説明してもらえば良いのです。

 理事会が拒絶反応モードになっちゃうと・・・
 フロント担当者に「手抜き」の隙を与えてしまう「手抜かり」が発生してしまうと思います。(ホント絶対NG!ですよ!)

本日のまとめ

 理事役員に就任しても、変な先入観や拒絶反応を持たずにこれまで日常的に判断してきた経験(=「肌感覚」)を使って職務をこなせば良いということです。(変な先入観や拒絶反応を持つことは、絶対NG!)

 そして、これこそがマンション管理組合の主体的運営(SDG’s)実現につながる第一歩だと思います。

 少なくとも・・・管理会社フロント担当者の「手抜き」を防ぐ(=高いお金を支払っている管理委託費を有効に活用することにつながる)原動力になることに間違いは、ありません!

 理事会運営に限らずですが・・・先入観や拒絶反応を持つ心理を「バイアス」と言います。
 ウィキペディアに次のような記載がありましたので、最後に紹介します。

 「思い込みとは、深く信じこむこと。また、固く心に決めること。 思い込みをする人は、ある考え方に執着し、合理的な推定の域を超えて、固く真実だと信じ、自分が正しいことを言うために、常識・道徳・前例・先入観・慣習などを根拠にすることがある。」

 ホンマその通りやわ~(笑)
 理事会を運営していく中で、理事役員さんが「分からん」「無理~」が前面に出てしまったら・・・ゼッタイにアカン!!あきまへん!  (つづく)



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