フロント担当!使わな損?損?(5)
このシリーズでは、フロント担当者が担当するマンション数を管理会社の経営者目線で考え、フロント担当者がどんな仕事をしているのか?を考えた結果、フロント担当者の仕事は、激務(ハードワーク)だ!ということが分かりました。
「フロント担当!使わな損?損?(1)」
「フロント担当!使わな損?損?(2)」
「フロント担当!使わな損?損?(3)」
「フロント担当!使わな損?損?(4)」
フロント担当者は、どこかで手抜きしないと仕事がこなせない!
自身のマンションが「手抜き」の対象にならないためには、そうすれば良いのか? 今回は、輪番で理事役員が回って来て・・・マンション管理運営という得体の知れない事業の執行を担う立場になった時の考え方について、私の考えをお話したいと思います。
フロント担当者に「手抜き」されていても、されていなくても、管理会社に支払う管理委託契約金額は同じです・・・
ということで・・・このシリーズのタイトルのとおり、「フロント担当!使わな損?損?」が私のコアコンセプトです!(笑)
「痘痕(あばた)」が見えない理由は、無関心だけ?
前回のブログでは、「痘痕(あばた)も靨(えくぼ)」という諺(ことわざ)を使って・・・「マンション管理組合(理事会)側の無関心はNG!」というお話をしました。
でも・・・これを読んだ方の中には、「無関心ではないけれど、どこに目線を向けたら良いのか?何に注視したら良いのか?分からんわ・・・」とお感じになったかもしれません。
確かに「無関心」だと「痘痕(あばた)」は見えないけれど・・・
仮に関心があっても認知力(認識力?理解力?)がなければ「痘痕(あばた)」は、やっぱり見えませんよね。
一般的に人間って、何となくですが・・・苦手なことや面倒くさいことがあると、先入観が働いて敬遠モードに入ることが多いと思いませんか?
「何も分からない!」とか「『何が分からないのか?』分からない!」とか・・・そんな話も良く聞きますよね。(笑)
輪番で回ってきた理事役員の仕事もそんなモードになると・・・
ただでさえ・・・ヤダナーと輪番で回ってきた仕事の「やる気(モチベーション)」は、一気に失なわれてしまいますよね。
何も分からんのに・・・理事役員が務まるの?
マンション管理運営を専門的に理解しようとすると・・・多岐の知識や経験が求められます。例えば、会計・法律・建築・設備・・・等々です。
輪番で回ってきた理事役員にそれらの知識や経験があるのか?というと・・・それはないでしょう。
私は、「何も知らないマンション住民(区分所有者)が、マンション管理組合の理事役員に就任する」・・・その前提で良いと思います。
ただ・・・心を貝のように閉ざしてはなりません。「私たちは素人で右も左も・・・何も分からないから、管理会社に任せるわ」は絶対NGです。
じゃあ・・・どうすれば良いねん!
理事役員になったら・・・勉強しろ!って言われても
築30年を超えるようなマンションに訪問すると、理事役員や専門委員会等のOBで「ご意見番」がおられて・・・「理事役員になったら、マンション管理運営の勉強をしてください!マンション管理組合に向けたセミナーや交流会等に積極的に参加するのは理事役員の務め!」的な激を飛ばす方をお見かけすることがあります。
自分たちの財産であるマンションを維持管理するために輪番で回ってきた理事役員を務めるのは(衡平な観点からも)マンション住民(区分所有者)の義務だと考えて良いと思います。
また、その役割を果たすためには・・・確かに勉強した方が良いし、セミナー等に参加した方が良いに決まっています。私もそうした方が良いと思うし、「ご意見番」の激もご自身が痛感された経験から発信されていると思います。
ただ、その反面・・・
(理事役員の誰もが)貴重な余暇を使って理事会に参加していることを考えると・・・余暇は無尽蔵ではないので、(原則)月1回・2時間程度の理事会出席以外に余暇を割くのは難しい側面があると思います。
個人的には、専門的な知識や経験がなくても(専門的な勉強をしなくても)幼少期から現在に至るまでに行ってきた様々な判断基準で、マンション管理運営のことも判断して良いと思います。
例えば・・・スーパーに野菜を買いに行って「今日は葉物野菜が高いから、もやしにしとこ・・・」とか、家族会議で相談した結果「今度の休みは人出が多そうだけど、やっぱり出かけるか!」みたいな判断の延長で良い!と思うのです。
今回は、ここまで! 次回は、この続きをお話します。 (つづく)
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