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管理委託契約削減への取り組み(12)

 Y部長から3回目の面談時に提示された管理委託契約の見積金額は、期待を大いに裏切る内容でした。
 これは協議決裂かも?・・・私は、腹立ちまぎれに「管理会社が責任もって円満かつ確実に組合員全員から一時金の徴収を行うと、念書を書いてもらえますか?」と無茶な注文を言い放ちました。

これまでの記事は、こちら!   
 「管理委託契約削減への取り組み(1)
 「管理委託契約削減への取り組み(2)
 「管理委託契約削減への取り組み(3)
 「管理委託契約削減への取り組み(4)
 「管理委託契約削減への取り組み(5)
 「管理委託契約削減への取り組み(6)
 「管理委託契約削減への取り組み(7)
 「管理委託契約削減への取り組み(8)
 「管理委託契約削減への取り組み(9)
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 「管理委託契約削減への取り組み(11)

Y部長にお話したこと

 Y部長に対して、腹立ちまぎれに無茶な注文をしたところで・・・建設的な協議にはなりません。
 ここで交渉決裂だ!としても良いのですが、それだと今まで積み上げてきたY部長との面談が全て無駄になります。
 粘り腰が私の信条・・・(笑)もうちょっと頑張ってみました。

 「これまでY部長とお話をさせてもらって・・・Y部長の人となりは、表も裏もない一本気な方とお見受けし、Y部長は本音で腹をわってお話できる方だと思いました。そんな方とお会いできたことをうれしく思いますし、実は・・・今日の面談も楽しみにしていたんですよ」

 すると・・・Y部長からは「ありがとうございます。私も谷理事長と同じ思いです。今回お出しした見積金額で、何とか納得してもらえませんか?」と返答がありました。

 私は・・・うちの管理組合にとって「管理委託費の同一条件3割削減」が現在の最優先課題であり、そのために例え管理会社が変更となってもやり遂げる覚悟で臨んでいる・・・ということを改めてお伝えした上で、Y部長には次のように話を続けました。

Y部長の懐に飛びこんでみた!

 「普通に考えると・・・Y部長が『うちのマンションと管理委託費を同じ条件で3割削減して契約更新する』と決裁されても、社内で説明がつかないですよね。だから、3割削減の見積書は出て来ないのは当然だと思い直しました」
 「そうは思うのですが・・・背に腹は代えられません。私は3割削減してY部長の管理会社と委託契約を継続したいのです」
 「なので・・・部長が3割削減の見積書を出していただくために、何が私にできるかな?と考えています。ホント不躾(ぶしつけ)で申し訳ありません。Y部長も一緒に考えていただけませんか?」

Y部長に提案してみた!

 私からの投げかけは続きます!
 「Y部長、やっぱり他の管理会社の見積があった方が良いのではないか?と思います。いかがお考えですか?」

 Y部長は「3割削減できるかどうか分かりませんが・・・理事長のご要望に沿終えるように引き続き努力します。
 他社から見積を取ってもらうと・・・金額算定の参考になると思いますが、それによって管理組合さんが他社に変更する方に舵を切られると困ります」とお話になりました。

そんなん知らんわ!(笑)

 他の管理会社との契約に舵を切ると困ると言われても・・・知らんわ(笑)

 私は「いやいや、部長から『同一条件3割削減の見積書』をいただけたら、他の管理会社に舵は切りませんよ。約束します。たとえ他の管理会社が『4割削減の見積書』を出されたとしても・・・御社が『同一条件3割削減の見積書』を出されたら、それを優先したいと思います」とお話しました。

 その上で・・・「でも、万が一『同一条件3割削減の見積書』は出せない、無理だとお考えなら、時間の無駄です。その旨を早くお伝えください」と、同一条件3割削減できない場合は、他の管理会社に乗り替えることを宣言しました。

他の管理会社から見積取得へ

 Y部長は「3割削減は無理!できない!」とはおっしゃいませんでした。
 でも・・・他の管理会社から見積を取ることに了解を得ることができましたので、大手建築会社系列の管理会社の営業部門のマネージャーをされていたBさんに相談しながら、見積依頼する管理会社を探しました。

 何社かの管理会社に電話して、最終的に2社の管理会社が見積を出してくれることになりました。
 見積を依頼した管理会社の営業マンには、これまでの経緯を包み隠さずお話し「現行管理会社が同一条件で3割削減してくれた場合は(もっと安価な見積金額のご提案をいただいたとしても)現行管理会社と契約する」ことを承知していただいた上で、見積を依頼しました。

 最初は・・・他の管理会社に管理組合の資料(書類)を見せれば自動的に見積書が出てくると思っていましたが、実際はそうではなく・・・結構な量の(私の)マンパワーが必要でした。
 けれど、マンションをより知る意味では、良い経験だったかも?

 今回は、ここまで!  (つづく


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