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管理委託契約削減への取り組み(7)

 管理会社と管理委託費3割削減(値引き)交渉が開始されましたが・・・
 前回お話ししたとおり・・・管理会社の対応に本腰が入るまでに羽陽曲折(うよきょくせつ)がありました。

 今回のお話からは・・・決裁権をお持ちのY部長と同じテーブルに着いて・・・本格的な管理委託費削減交渉がスタートします!

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Y部長と面談!

 Y部長は、私との面談のために大阪支店から京都に足を運んでくださいました。予めY部長には、私と二人でお会いしたい旨を伝えています。
 そんなY部長との面談場所は・・・無粋なマンションの集会室ではなく、マンション向かいの静かでリラックスできる環境の喫茶店にしました。(喫茶代の支払いは、管理組合か?私のポケットマネーか?よく覚えてないわ・・・)

 始めてお会いしたY部長は、の年齢45歳前後の方だと思いました。(サラリーマンとして最も脂の乗っている感じ?)
 初対面の印象は、長年営業をされてきた経験に裏付けされた包容力のある方とお見受けしました。

 交渉の中では、私にお世辞を言ったり私の機嫌をとったり・・・みたいな態度は一切ありませんでしたが、「3言えば、10理解する」みたいな感じで、とても頭の切れる洞察力のある方でした。(これは・・・手ごわいぞ!)

私が最初に伝えたこと

 Y部長にお会いして最初に伝えたことは、2つの「謝意」です。
 1つの謝意は、「我々は、Y部長の管理会社のおかげで・・・安心・安全・快適に、このマンションで暮らしていること」です。
 そして2つ目は、「Y部長が、私たち管理組合の申し出に応じて、話し合いのためのテーブルに着いてくださったこと」です。

 その上で・・・Y部長には、次のようにお伝えしました。

(1) 私たち管理組合が将来の修繕積立金が不足する事態を知った今、管理組合内でもっとも支出が大きい『管理委託契約費』にメスを入れなければならないと考えていること(理事長としても『管理委託費』そのままで、戸あたり平均1万円の修繕積立金増額の提案はできないと考えていること)

(2)他の管理会社に問い合わせたら、(見積依頼には至っていないが・・・)前向きな返事が返ってきていること

(3)しかしながら・・・私は、できる限り今後も今の管理会社とのパートナーシップを継続したいと強く思っていること

(3)今後も今の管理会社とのパートナーシップを継続するため、私はY部長と、建設的で前向きな話し合いをしたいと考えていること

Y部長のお話し

 「今日は、てっきり私共管理会社の対応が悪いとか、費用が高過ぎるとか・・・そのようなクレームをいただくと思っていました。
 でも、そうではありませんでした。理事長のお気持ちやお考えは良く分かりました。お会いできて本当に良かったです。
 私共も理事長の管理組合とは、永年のお付き合いをさせていただければ、と考えています」と結ばれました。
 私からは・・・「その点は、私も部長と同じ考えです。この話し合いによって、最終的にそうなると良いな!と心底思っています」とお伝えしました。

大雑談大会?(笑)

 始めて会った二人でしたが・・・何か話が合いました。
 今回の交渉とは全く関係のない話・・・例えば、大酒飲みの武勇伝(自慢?)とか、阪神タイガースファン(私)VS中日ドラゴンズファン(Y部長)によるプロ野球談議とかで、初日から盛り上がりました。
 ・・・ビールが欲しいくらいだったなあ(笑)

 長年のプロ野球ファン以外は「なんのこっちゃ?」と思われると思いますが、あの年・・・阪神タイガースは星野仙一監督でリーグ優勝!中日ドラゴンズは成績低迷(5位だったかな?)によりシーズン途中で山田久志監督から佐々木恭介監督にバトンタッチし猛烈な追い上げで2位!
 しかも翌年の監督は、阪神タイガースが岡田彰布監督!中日ドラゴンズが落合博満監督! ・・・そりゃ盛り上がるわな(笑)

 そんな雑談の中には・・・私がサラリーマン時代にメーカーでエレベータ―を含めた建築設備商品を販売していたことや、(一般的な話として)管理員さんの給料が驚くほど安価であると聞かされて驚いたこと等も、さり気なく話題に加えておきました。(笑)

第1回目の面談終了!

 1時間以上は雑談したかなあ・・・何か楽しい時間でしたね~(笑)
 Y部長は最後に・・・「谷さんのことですから、やみくもに『管理委託費の3割削減』と言っておられないと思います。ただ・・・大変に厳しい数字であることはご理解ください。理事長の思いにどこまでお応えできるか分かりませんが、私に少しお時間をください」と話されました。

 私は・・・「承知しました。(先ほど約束した次回面談日の)○月○日まで、他の管理会社さんとの接触は控えます。この協議が終わって、Yさんとビールを飲む日が楽しみになってきました。どうぞ、よろしくお願いします」

 お互い「役職」付けで名前を呼び合っていたのが・・・知らぬ間に「さん」付けに変わっていました。(これだけで大成功!)

 ・・・ところで、Y部長と最終的にビールを飲みに行ったのか?
 いやいや・・・それぞれ(利害の異なる)立場がありますから、やっぱり行けなかったですね。ざーんねん(笑)  (つづく

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