さざれ石

昭和63年 生まれ  | 早稲田大学政治経済学部 卒 | 公認会計士

さざれ石

昭和63年 生まれ  | 早稲田大学政治経済学部 卒 | 公認会計士

マガジン

  • 『学校をつくろう』

  • 『AZな日々』

    論文式試験に合格した僕は、会計監査を学ぶべく、「AZな日々」をおくりはじめた。

  • 『Rな日々』

    「AZな日々」を過ごしてきた僕は、ビジネスサイドを学ぶべく、「Rな日々」をおくりはじめた。

  • 『少年時代』

    ありのままに綴ってみた(散文)

最近の記事

【学校をつくろう】#2「学歴」

■「学歴」のコモディティ化我が子の「成績」が良ければ、高等教育に満足するだろうか?もしそうなら、知っておくべきだ。「経済システム」は満足していない。 「成績」が良ければ、「学歴」を手に入れることはできるだろう。しかし、「学歴」がコモディティ化した現代では、採用における「フィルタ」としてしか機能していない。(一部の研究員やエンジニアを除く) では、「学歴」より、効率的な「フィルタ」が台頭したら?それが「リファレンス」なのであった。 ■「リファレンス」の世界「彼は信頼できる

    • 【学校をつくろう】#1 「野望」

      ■学校という名の「工場」先に言っておくと、僕はこの考えが嫌いだ。子どもは自由に育ってほしい。だけど、何かを変えたければ、それが何か、よく理解している必要がある。 現在の「教育システム」は、「社会への労働力の供給」を目的としてプログラムされている。一言でいえば、僕らは人材として「出荷」されている。 ・教育システム × 経済システム = 国の発展 ・教育システム(Input:子ども Output:労働人材) ・経済システム(Input:労働人材 Output:付加価値)

      • 【AZな日々】#2「語学学習」

        ■「努力」しなさい「努力すれば報われる」とは、美辞麗句の類であって、真実ではない。だが、「努力(行動)」によって、「結果」が変わることはある。なぜか? ■「学習」しなさい砂漠をまっすぐ進んだとして、オアシスに辿り着くとは限らない。要するに、「努力」が実を結ぶかは、「方向」次第なのだ。 ・努力 × 方向 = 結果 その上で、適切なアプローチをとる必要がある。「勉強」するか、「学習」するかだ。 ・勉強 → 「真っすぐ進む(方向がわかってる)」 ・学習 → 「模索しながら進

        • 【Rな日々】#4 「現場統括」

          ■速やかに実行せよ経営の意思決定がなされるとき、人間の「感情」が考慮されることは稀だ。それを受け止めるのが、現場のマネージャーたちなのであった。 ■どれだけ大変か、わかってますか?「決まったことですから」という答えは、更なる不満を募らせるだけだ。 なぜなら、これは「論理」の問題ではなく、「感情」の問題だからだ。 彼らも実行責任は理解している。ただ、「やりたくない」だけなのだ。「不満」を何かで満たしてやる必要があるが、それは「論理」ではない。 ■どれだけあれば、できますか

        【学校をつくろう】#2「学歴」

        マガジン

        • 『学校をつくろう』
          2本
        • 『AZな日々』
          2本
        • 『Rな日々』
          4本
        • 『少年時代』
          13本

        記事

          【Rな日々】#3 「新規事業創出」

          ■もっとシンプルにしてくれ「顧客が明確」で、「お金を払うシンプルな理由」があれば、そのビジネスが成功する可能性は高い。そんな盲信者たちを、僕は「フレームワーク厨」と呼んでいる。 ■リーンキャンバス顧客を起点に、ビジネスをデザインする考え方がある。顧客起点で1本のストーリーが成立し、個別にも「穴」がなければ、いわく「検討に値する」。 ・顧客 → 「誰が買ってくれるか」 ・課題 → 「なぜ使ってくれるのか」 ・価値 → 「なぜお金を払ってまで」 ・解決 → 「何を提供するのか

          【Rな日々】#3 「新規事業創出」

          【AZな日々】#1 「自己学習」

          ■はじめての現場簡単な挨拶の後、インチャージに担当(仕事)と前任者を伝えられた。「あとは前任者に聞いてね」ということだ。 前任者は何でも教えてくれる。しかし、何でも聞くのは得策ではない。なぜなら、すでに「選別」は始まっているからだ。 ■わからないことがあったら聞いてあなたがプロフェッショナルファームに入るのであれば、知っておくべきだ。先輩たちは、忙しい。 資料のありかを聞き出したら、仕事をトレース(再現)しよう。ここで重要なことは、読んで理解することではない。アウトプッ

          【AZな日々】#1 「自己学習」

          【Rな日々】#2 「睡眠法」

          ■眠れない夜値千金のビジネススキル。それが睡眠法である。「疲れているのに、眠れない」、そんな夜は、「疲れているから、眠れない」と心得よ。 ■つまり、どういうこと?睡眠法とは、ボディーコントロールのスキルである。脱力スキルといってもよい。要点は以下のとおり。 ・身体の力を抜くと、眠りやすくなる ・身体の力を抜くには、脱力スキルがいる 御託はさておき、あなたにできることをお伝えする。 ■アゴの力を抜く「舌」のポジショニングを意識したことはあるだろうか?結論から言えば、「舌

          【Rな日々】#2 「睡眠法」

          【Rな日々】#1 「論理的思考」

          ■お前は何をいってるかわからん世の中には、現実をフレームに嵌め込むことで理解しようとする人がいる。僕は彼らを、「フレームワーク厨」と呼んでいる。 最初の上司は、まさにその権化という人で、「論理」という拠り所がないと、お決まりの台詞が返ってくるのだった。 ■「表」にしてくれ僕は不毛なコミュニケーションをカットするため、とりあえず「表」にすることを覚えた。 解説しておくと、「表」は最低2つのロジックをもつ。縦のロジックと、横のロジックだ。上手く整理できれば、説明をロジックが

          【Rな日々】#1 「論理的思考」

          【少年時代】#13 「文化」

          僕は一歩譲った。 彼は一歩踏み込んだ。 僕は悟った。 話し合いの基本は、殴り合いだ。

          【少年時代】#13 「文化」

          【少年時代】#12 「歴史」

          「君は歴史を知っているか?」 老婆の質問に、僕はこたえられなかった。 僕は歴史を知っていた。 その日までは、ただ知っているだけだった。

          【少年時代】#12 「歴史」

          【少年時代】#11 「空港」

          春になると、そこにきた。 みんな、カメラをもってきた。 だけど、僕にカメラは必要なかった。 また会えると、わかっていたから。 蘭の香りが連れてきてくれる。 あの頃の君と、夕焼けを。

          【少年時代】#11 「空港」

          【少年時代】#10 「葉書」

          彼女は毎年、葉書をくれた。 僕は無事を祈り、たたんで捨てた。 葉書はもう、届かない。 僕は時折、彼女の無事を祈る。

          【少年時代】#10 「葉書」

          【少年時代】#9 「描画」

          彼は絵がうまかった。 僕は才能をうらやんだ。 「君は絵を描いたことがあるのか?」 その言葉が忘れられず、僕は絵を描いてみた。

          【少年時代】#9 「描画」

          【少年時代】#8 「疾走」

          少年はいそいでいた。 誰よりも早く、そこにいきたかった。 周囲に目もくれず、寄り道もせず。 誰よりも早く、そこにいきついた。 見上げれば、次の目標がある。 振り向けば、誰もいない。 あぁ、これは天へとのぼる道なのだ。 さりとて戻る術もなし、風を背に受け、また走る。

          【少年時代】#8 「疾走」

          【少年時代】#7 「本屋」

          彼との待ち合わせは、いつも本屋だ。 しばらくして、彼から謝罪があった。 僕はよく考えてから、彼を許した。

          【少年時代】#7 「本屋」

          【少年時代】#6 「小石」

          僕は小石を拾い、壁に投げつけた。 小気味の良い音に、僕は満足した。 誰かが、僕に倣い、石を放った。 僕はもう、石を投げなくなった。

          【少年時代】#6 「小石」