【Rな日々】#1 「論理的思考」
■お前は何をいってるかわからん
世の中には、現実をフレームに嵌め込むことで理解しようとする人がいる。僕は彼らを、「フレームワーク厨」と呼んでいる。
最初の上司は、まさにその権化という人で、「論理」という拠り所がないと、お決まりの台詞が返ってくるのだった。
■「表」にしてくれ
僕は不毛なコミュニケーションをカットするため、とりあえず「表」にすることを覚えた。
解説しておくと、「表」は最低2つのロジックをもつ。縦のロジックと、横のロジックだ。上手く整理できれば、説明をロジックが補完してくれる。
「論理的思考を学びたい」、そんな初学者にはオススメしたい。
(「思考」とは「行動」であるから、「実践」の中でしか養われません。)
■「課題」はなに?
お決まりの問いだった。ソリューション(解決策)を提案するときは、いつも課題のシャープさを求められた。
僕も無邪気だったころは、「課題はこれです!」と持って行ったものだ。しかし、次の質問をもらうだけなので、早く帰りたければ先回りするべし。
「目的」は? → なぜその課題を解決するのか?
「成果」は? → 頑張ってまでやることなのか?
目的 ➙ 課題 ➙ ソリューション(解決策)に論理があれば、あとはリターン(成果)を見て判断します、ということだ。
■MECEじゃない
これを言われると、残業確定だと思ってよい。要するに、「これがベスト?」という疑問に答えなくてはならない。
ただし、無限の可能性について検討するようでは、評価はBだ。
ここでは脱出ルートを示しておく。
・ツリー構造にする(因数分解 & 因数分解)
・ドライバーを特定する(コントロールできることに着目)
・あて馬をつくる(松:極端なプラン、竹:中庸のプラン)
人間の比較能力は高くない。せいぜい3つ~4つが限界だ。上司にとっては、「選んだ(≒仕事をした)」という一事が大事なので、スピード優先でよい。
■課題解決アプローチの限界
一言でいえば、「失敗しないアプローチ」だ。逆に言えば、大したことはできない。いつだって、やってみないとわからないのだから。
とはいえ、組織で生きるうえでは、便利なスキルなのであった。
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