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工芸品について


伝統工芸品や手工芸品の類が好きなので、一人暮らしの部屋にある8点を紹介する。


あとは藝大の卒展はいいぞという話と、石川県立美術館は一見の価値ありだと言う話。



①寄木細工(神奈川・箱根)

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家族で最も頻繁に訪れた旅行先。
全部の模様が木でできていると知ったときは本当に驚いた!
木の色ってこんなにあると思わなかった。(小学生時分)

寄木細工だと秘密箱が有名かなと思うが、実用性を重視してお土産にこちらを買ってもらった。


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指輪
これは大学生のときに行って自分で買った。
ちょっとサイズが大きいけど、ギリシア十字のようなデザインと木目の調和が魅力的。




②萩焼(山口・萩)

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高校の修学旅行?でレクリエーションの2位?になり景品としてもらった

高校生にこれ与えるセンス渋い
先生とレク係さん、どっちのチョイスだろう。

ほっこりした色のグラデーションとひび割れが綺麗だし、軽くて使いやすい。




③ミンサー織(沖縄・石垣島)

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大学生のときに初めて訪れた沖縄。

空と海と砂浜が本当に綺麗で感動した。
まるでその景色が写ったような柄だと思った。

リップクリームや目薬を入れて、ほぼ毎日持ち歩いているので薄汚れてきた。定期的に洗ってはいる。




④琉球グラス(頂き物)

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いかにも爽やか。
炭酸を飲むときは必ずこれを使う。
飲み口も広くてちょうどいい。





⑤九谷焼(セレクトショップ)

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詩の世界みたいな柄が可愛い。
ひじきとか入れるのにちょうどいい豆皿。

九谷焼にしては色柄が控えめ。
それなりに信用できる人のお店で、それなりの金額を払ったけど本物かは不明。




⑥織物(リトアニア)

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卒業旅行で訪れたバルト三国。
日々の暮らしを慈しむ生活様式に惹かれた。

リネンや伝統的な織物が有名。
地域ごとに特徴的な柄があるらしい。
購入したときには、その街を示す小さな地図がついていた。

手工芸品はどうしても値が張ってしまうが、こうして一部だけに取り入れられていると大学生でも手に取れる。





⑦織物(ラトビア)

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ラトビア神道という自然崇拝が存在し、”太陽神”、”地母神”、”明星神”、花、星、波など様々な文様が存在する。(厨二ぽくてワクワク)

これは国のシンボルにもなっている太陽(Saule)のブローチ。
国旗と同じ海老茶色の配色がレトロで可愛い。




⑧ピアス(ラトビア)

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紙片をおそらくレジンで固めたもの

日本語ができる若い男性店員さんが「新聞でできてる」と教えてくれた。




番外編①:自作ポーセラーツ

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実家の近所に懇意にしている手作り屋さんがあり、子どもの頃からそこでパッチワークや植物はんこをさせてもらっていた。

これは中3くらいのときに描いたもの。
食い意地が全面に押し出されているが、同色の中で濃淡を付けて柄を表現しているのは我ながらお上手。




番外編②:親戚の100歳近いおばあさんの編み物

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母方には個性豊かなおばあさんが沢山存在しているのだが、これはそのうちの一人の作品。

日々こういうものを作って過ごしていたいたらしい。

テーブルクロスとして使っており、頻繁に、雑に洗っているがほとんどヨレない。


アクリルたわし

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少しの洗剤でもよく泡立つし、雑に使ってしょっちゅう漂白してても長期間使える。




実はこれらを頂いた約1年半後におばあさんは亡くなってしまった。

けれどこれらの小物はもはや生活の一部になっているし、これからも大切に存在し続ける。


この出来事をきっかけに、自分の中で手工芸品の意味合いが増し、新たな気持ちで愛するようになった。



手工芸品、特に伝統工芸品になると手が届きづらかったり、せっかく手元に来ても大切にしすぎて使う頻度が低かったりする。


しかし丁寧に作られた品々が生活に加わると、なんとも言えない心地よさを味わうことができる。


使い手がいなければ廃れていってしまうので、そういう価値観が広がるといいなと考えている。


また作り手は、熟練の技を現代に落とし込む工夫を施すとするといいのかなと思う。



特にリトアニアで手にしたあの巾着。

織物自体は作るのに時間も技もかかる大変なものだが、少しの生地を使って加工してくれたことによって、私は特別な一品を手に入れることができた。

そしてそれを使う度にあの北国へ想いを募らせる日々を送っている。


このようにして、少しずつ特別な一品を集めていく暮らしをこれからも続けていきたい。





最後に、工芸品好きの人へおすすめを2点。



①石川県立美術館(金沢市)

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県内の伝統工芸品や美術品を集めた場所。兼六園の隣。

加賀蒔絵や九谷焼、お着物や絵画までたっぷりと堪能できる。

表具や漆工芸品の修復作業をガラス窓越しに見学できる工房が併設されている。





②東京藝術大学 卒業・修了作品展

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毎年2月頭くらいに行われている。
多種多様な個性が爆発している先っちょの方を楽しめる。

工芸品はごく一部だが、その他にも幅広い作品が展示されていてずっと見ていたくなる。




以上、まだまだ知識も経験も浅いけど好きなことをしてみた。


同年代の仲間が増えていくと嬉しい。

トップの写真はリガ市内の織物工房。

10歳くらいからおばあさんに習い始めたという20代の女性が切り盛りしている。

毛糸がたくさんで、もふもふで、可愛らしい作品が多くて素敵な空間だった。

名刺を貼っておくのでもしラトビアに縁があればあれば是非訪れてほしい。


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