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革鞄の制作が完了しました!(((革カバン制作シリーズ_完)))

つぶやき以外を久しぶりに更新します。
ざっくりした経緯はこちら↓

友人よ、Nakasoneは好奇心が先行してしまうから許してくれ。
と、思いつつ全力で革の鞄を制作していきました。
そして、完成。
先ほど"革の達人"というクリームを塗りたくりました。
これにて任務達成!
以下はひたすらにドヤって自慢していきます。

革鞄の製作にあたり、求めた条件は「長く使ってもらいたい」というものです。
「長く使ってもらいたい」
うーん。丈夫にしたらいいんか?
違う、革もいずれは破れたりする"可能性"がある。
じゃあどうしたら?

「あ、修理のしやすい、メンテナンスのしやすさが重要や!」

と、気がつき、さっそく設計に入ります。
今回は型紙から自分で起こしました。
平たく書けば「簡単に分解できるカバン」を設計しました。

完成した革鞄

雰囲気あるタタズマイだと感じています。
引いて撮影するとこんな感じです。

正面から見ると差込錠が1つだけの可愛らしい見た目にしました。
鍵付きでゴツめの差込錠です。
かわいい。

革が巻かれて売られていたのでクセが取れませんでした。
(((使ってたら治るよね…ネ?)))

容量は"A4のゴツいファイル"が3冊程度入る容量です。
大きいですね。

差込錠。カッコかわいい。
差込錠を外したところ。かわいい。
縫い目を解けば交換ができます。
差込錠の裏側。
交換ができるように、カシメではなくネジ式のもので留めています。

今回、金属パーツ等は後々メンテナンスなどで交換ができるように、全てネジ式の金具で留めています。
一部糸を解かなければいけない部分もありますが、基本的にドライバー1本で交換ができます。

持ち手は一番汚れやすいと考えたので、黒い革を使いました。

手で持った時、最も早く経年変化(エイジング)をしていくパーツは持ち手であると考えました。
そのエイジングが楽しめたらいいのですが、人によっては持ち手だけが深い色なのは好みでないかもしれません。
そのため今回は黒い革を使って製作しました。
持ち手に金具がついていますが、これは持ち手の限界が来たときに持ち手を切って付け替えれば引き続き使えるように意図しました。
そして、この金具に市販されているリュックのカツぐ部分のパーツを装着するとリュックになります。

リュックにもなるヨ!
縫い終わりの焼き留めの処理が課題です。

このカバンは2.5mmと3mmの厚い革を使っているので自立します。
ただ、もし湿った床に置いた場合にカバンが濡れるのを避けるため、底面には5個の脚を付けました。
下2つに金具をつけていますが、これはリュックのパーツを付けた時のリュックのヒモの下側を装着するためのものです。
このパーツは独立しているので、外す事もできます。
ヘタってきたら交換する事を目的としました。
中央の縫い終わりの部分、ナイロンの糸を焼き留めをしたのですが、いつも焦げてしまうんですよね…課題です。
ハンダゴテとかがいいのかな?

と、いう事で完成しました。
大変だった事は、革を縫う前に菱目打ちというフォークのような道具で革に穴を開けていくのですが、ハンマー等で打っていくので、けっこうな音がします。
私の作業時間は大概の場合が夜間ですので騒音問題になります。
ですので、菱ギリという、歯が1本のアイスピックのようなキリで1穴づつ空けていきました。
その後に1穴づつ手縫いで縫っていくので、さすがに大変でした。
目がシパシパしてくるんですよ…
革用のミシンが欲しくなりました、今回は...

そんなことはさておき、重いプレゼントだけれど、友人が受け取ってくれる事を願いつつ、今夜は早めに寝ます!

現場からは以上です。
ではまた。
ちかれたー。



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