”筋肉は動きを知らないが、骨は動きを知っている”
こんにちは。
理学療法士/ヨガコーチ のAyumi です。
(初めまして、の方、活動の詳細はこちらから → https://lit.link/physioayumi)
長雨と新型コロナの流行が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
土砂崩れや”水が出たり”して、ご自身や周りの方に大変な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時ほど、少しゆっくり呼吸をして、今ある自分自身の身体をみてあげてくださいね。
さて今日も、”動き”を作る上で大切になる、話。
医療や解剖の話を伝える、と思っているのですが
前回に引き続き、その前提として、です。
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筋肉の名前や種類、起始・停止、走行を知るのは、専門家として大前提のお話。 でも、これが一般の方にどれだけ必要なのでしょうか??
例えば。
吊り橋を渡る時に、細かくどこの筋肉をどう使っているか、って意識したらうまく渡れるでしょうか? 吊り橋の 足場の木の板にスペースが広く空いているのだとしたら?
手の屈筋群で強く横の手すりを把持して、上腕二頭筋と僧帽筋上部だけでなく、上腕三頭筋と前鋸筋もしっかり使うように意識して、肩の回旋腱板をちゃんと使いながら肩の位置をコントロールして、腹横筋と腹斜筋と腹直筋を同時収縮させて、支持脚の大殿筋と中殿筋と外旋六筋をバランスよく収縮させて、足部の内在筋群と足趾の屈曲筋群を収縮させて、、遊脚側の腸腰筋を使って足を上げて、、
云々
・・・って全部意識させたら、どうでしょう?
かえって混乱して、”もう無理ー!”ってなりそうですよね。笑
では、
両手でしっかり手すりを持って、胸の前で呼吸を続けて(肩甲骨を少し下に引きながら)、支える脚は、しっかり板を踏んで、反対の脚は太ももを上に持ち上げるようにして、バランスをとって前に一歩できるだけ大きく踏み出しましょう。
だと、いかがですか?
(もっと良いキューイングの出し方はありそうですが、、、苦笑)
筋肉を一つ一つ意識するよりも、吊り橋を渡ろうとする動作が、ちょっとイメージができませんでしたか??
動きを試してみた結果、筋肉が反応して働くのです。
身体の動き = 骨の位置関係の変化
を意識したり真似することによって、”動き”と成るのですね。
なので”専門家” は
どこの筋肉がどのように働くと、どんな動きが引き出されるのか知識として知っておいた方が良いと、思います。
その方が、反応して出てきた動きの、どの要素が足りないのかがイメージできるし、それによって、より効果的に動きを誘導できるから。
ただ、それをそのまま伝える事が大切な事なのではなく。
お互いが目指している動きを、どうしたら引き出せるのか、がポイントになります。
”筋肉をこう動かしてください”は、一つくらいならイメージができますが
複雑な、その場に適応した”動き”の場合、たくさんの筋肉が、少しづつ調整しながら動いていますよね。それで”滑らかな”動きになる。
それがそれぞれの筋肉がどのくらいの量を調整すればできるのか、、理解するのは無理ですよね 笑
もう一つ例えば、スクワット。
人によって、全然動きって違いませんか?
スクワットの動きをしてみた結果、どの筋肉が使われているのか。
でもそれは、単一ではなく
・ 膝を前に出してスクワット
・お尻を後ろに引いてスクワット
・胸を張ってスクワット
・なんとなくやるスクワット
・座り仕事の直後のスクワット
・柔らかい床面でのスクワット
・重いものを持ってのスクワット
などなど。。
条件が違うスクワットになったら、働く筋肉も違いそうですよね?
クライアント様が、動きのたびに意識しながら動かすのというそれを知識が必要なのではなく。
専門家が、どこを何の為に何を狙ってアプローチをしているのか
それは、大切なことだと思います。
前回お伝えした、input/outputのシステムの話も、ポイントになってきます。
( → 動作や姿勢はどうやって作られるのか https://note.com/1130521/n/ne8669c584326)
つい、筋肉のこと覚えると、それを使って教えてくなりますが。
分解して伝えること、大事ですね。。
医療職や専門家が、専門用語を使って、専門外の方にそのまま説明しても”意味わかんない!”というのと、同じですね。
”筋肉は動きを知らないが、骨は動きを知っている”
という言葉、思い出しながら 普段使っているキューイングや指導の仕方、振り返ってみてくだい。
さて、そろそろ実際の解剖学等について、書き出していきます。。。
少しづつ、オンラインでイベントセミナー等もやっていきたいと思っています。
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