いやいやとイライラと向き合った結果、家族3人で涙した話。
0歳児と3歳児の兄弟の子育て。
思った以上に大変です。
思った通りにいかないのが子育て。
そう頭でわかっていても、子どもの理解不能な行動にやきもきしてしまう日々です。
現在、育休中の夫。
首を痛めてしまったわたしに代わって、いつも以上に子育てに奮闘してくれています。普段は温厚な夫ですが、息子の行動にブチ切れて、最終的になぜか家族3人、涙していたエピソードを紹介したいと思います。
子どものお風呂入れの担当は夫。
わたしは、お風呂後の保湿や着替えを担当しています。
まず、パパと3歳の長男がお風呂へ。
その後、お風呂場からの合図で、生後1ヶ月の次男をお風呂場へ連れていきます。
お風呂の間に家事を済ませながら、次男がお風呂からあがるのを待ちます。
「お風呂で呼んでいます」
合図で次男を迎えにいきます。
その後、保湿や着替えなどのお世話をしていきます。このタイミングで長男がお風呂から上がってくることが多いです。
その日は、長男が部屋に駆け込んでくるとともに、パパの大声が。
「待って!ちゃんと拭いてから!!」
びしょ濡れの長男がすべって、床に転げています。
そこからが、まあ大変でした。
パパもママも何を言っても、どう説得しても、いっこうに拭くのを嫌がる。その嫌がり方も、大泣きして暴れ狂う、という手の施しようがない状況。
次男は途中から、呼応するように泣き出すし、部屋はびしょ濡れだし、地獄絵図でした。
長男の対応はパパに任せて、ママは静観することにしました。
いつもはやさしいパパが、今回ばかりは、苛立ちが露わに出ていて…
「風邪ひいても知らんで」
「自分ばっかり頼んで、パパからのお願いを聞かんのはおかしいやろ」
「もう勝手にしぃ。パパもママも何度も言ったで」
「もうこれで最後やから。服、着させてほしかったらちゃんとお願いするのが筋やろ」
必死に説得を繰り返していました。
あきらめることなく。
その間、もちろん長男は裸です。
ママはというと…
正直、うれしかった。
思うようにいかない、理屈では通らない。
そんなことが、山のようにある子育て。
それをいっしょに悩みながらも行えているということ。
パパも必死に子どもと向き合ってくれているということ。
それが、うれしく思えて。
あと、すごいとも思った。
わたしだったら、あきらめてしまっていたと思います。嫌がる長男に無理やり、身体を拭き、服を着させて。それか、テレビを見させるなどして、誤魔化しながら対応していたかもしれません。
最後まで、息子の「いやいや」に向き合っている姿はすごいなぁと思わざるにはいられませんでした。
「ぜんぶいや!」と、
頑なに身体を拭いてもらうことも、服を着ることも拒んでいた長男でしたが、紆余曲折あったのち、服を着させてもらうために、
パパに、
「おねがいします」
と言うことができました。
その後、パパは長男を抱きしめながら涙目。
長男もしくしくと泣いていたようです。
わたしも、なぜか涙が。
しばらく、パパは長男を抱きしめて、
「言いすぎてごめんね」
「パパもママも大事に思っているんだよ」
と、思いを伝えていました。
自分の主張を言えることも大事。
けれど、親の言うことを素直に聞けることも大事。
パパは、長男の「いやいや」に真剣に向き合って、イライラをぶちまけたり、言い過ぎかもという言葉を発したりすることもあったと思います。
けれど、本気で向き合って、感情をぶつけ合った結果、分かり合えたこともあったのだろうと感じました。
パパもママも、子どものことを思って、言っていることがたくさんあります。
それが子どもにとっては、「いやだ」と思うこともたくさんあるでしょう。
子どもの思いを大切にできない場面もあります。それでも、親が何を考えて、どういう思いなのかを伝え続けていけば、何かは伝わるのかな?
今回の出来事を経て、そんなことを考えました。
思うようにいかないこと。
子どもの思いを大切にできないとき。
そんなときこそ、親としてどうあるべきか。
ものすごく考えさせられます。
今回は、パパの姿から学ばされました。
子育てって、奥深いものですね。
伝えたいことは、何度でも伝えよう。
あなたがとても大事だってこと。
心の奥底で、そんな気持ちが流れているのだとしたら、子どもに届くのだろうと思います。
時間はかかったとしても、きっと。
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