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第46回・勝手に進路発酵

キャンピングカーの話。
アパレル時代の話。
そして現在の自分の話。

それらを前回は書いたが、今回も、それら全部の話の続きを書く。

だから、前回を読んでないのであれば、まずは前回を読んでおいた方が、より良いとは思う。
より良いとは思うが、そこは好きにやってくれて構わない。

なぜなら、あなたは、あなただから。
私だって好き勝手に書いているのだから、あなただって好き勝手にすれば良いと思う。

服を買うのか?買わないのか?は、販売員が決めることではないのと同じように、私が何を言ってきても、イヤホンをして気付かないフリをしていれば良いのだ。
その間に、私は勝手に話かけ続けるだけだ。

では、書くとしよう。

アパレル販売員をしていた時、将来の自分が、変わらず服をオタタミしながら笑顔を大量生産している姿を想像出来ず、手に職を付けたいと、飲食業界に進んだとは書いたが、では実際に現在はどうなのか?である。

パン職人を3年近く、その後、料理人として働き、結婚もし、寝るところにも困らず、食べることにも不自由はしていないが、オタタミを卒業して10年以上経った今、思うことは、『キャンピングカー購入の可能性』と同じ気持ちである。
つまりは、『やっぱ無いな』と思っている。

勉強もした、努力もした、理不尽なことにも耐え、精神的にも強くなった。
アパレル時代のお決まりワードを切り札にする、まさに絵に描いたような接客でななく、自分らしい接客も身に付いたし、調理技術や感覚も、お店運営の理論も、あの時オタタミしていた手で、掴むことが出来た。
もちろん、完璧とは言えない。
程遠いし、足らない点はまだまだある。

だがしかし、あのアパレル店員は、自分が思い描いてもなかった『自分』にはなれた。

ただ、この先。
今のままの会社に、自分の時間と体力を捧げ、期待をし続けることが、辛く虚しくなってしまった。
10年後どころか、半年後の自分の姿でさえ、良い方向に想像出来ないし、今はため息を大量生産している。
そして、それがキャンピングカーの話に繋がる。

私はもうすぐ、会社を辞めると思う。
このままだと、私はただ腐ってゆく。

パンは菌によって『発酵』するが、菌が悪かったり、そもそも違う菌だっりすれば『腐敗』もする。
生地が成長し美味しくなるか、食べれもしないゴミになるかは、紙一重だ。
それは環境はもちろん、色んな工程や作用によって変わってくる。
元パン職人だから書ける例え話だ。

しばらく夫婦2人で旅に出ようと考えている。
キャンピングカーの購入は無いが、レンタルは選択肢として有りなのではないかと、情報収集をしたことで感じた。

私は腐りたくない。
発酵する人間でありたい。
私は私の勝手にする。
そうしようと思う。

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