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短歌・詩

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2019年12月の記事一覧

【詩】方角

なんだか嫌な気持ちになってきた。

幸せです と ありがとうございます と 頑張ります しか言っちゃいけない雰囲気。

幸せじゃなかったことと

自分のせいで他人を恨んだことと

頑張りたくない気持ちは

誰にも認められない気がして

なんだか嫌な気持ちになってきた。

理想の形を空から投げつけられて

そこに当てはまる人だけが天国に行ける、みたいな

そういう仕組みをただ作られて

何も言わずに

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なにも感じないよりは、なにか感じて生きた方がいい

同窓会

幸せだよってことを、あえてあなたに伝えるまでもなく、けっこう幸せに生きている。比べて仕方のないことは比べずに、水溜まりも避けずに、じょうずに操縦できている。あの子の舞台が上がったからって、わたしの舞台が下がるわけじゃない。こころのスイッチひとつで上がったり下がったり、行きたいところに行けるようになったよ。海が好きだと信じていたのは、海しか知らないからだった。本当は山の方が好きだった、だから何って聞

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塊になってるから人が怖くて、敵意をむきだしにしてしまう。心を開けばみんな自分の一部になるから、優しくなれる。本当はみんな優しくなりたい

終われる喜び

眠くならない暮らしをしてるから

いつも強制シャットダウン。

自殺するみたいな気持ちで眠りに落とされる。

24時ころ

ほどよく眠くなれることが

どんなに幸せか。

終わりのスイッチは

なるべく自然の神様に

押してほしい。

自殺したくない

いちばん近くの人を

殺人犯にするのも嫌

愉快犯みたいな顔したピエロは

みんな共通の嫌われものだ

冬の海は思ってるよりずっと怖い

悲しいと

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旦那のうしろにはいつも神様がいて、あんまりにも病んでしまうわたしにもその神様が必要だったから、突然惹かれて突然結婚したみたい

【詩】意味ないこと

嘆いても意味ないこと嘆いて

思い出だけ食べながら

それでも未来に進めるのなら

反発したり

成長したり

我慢したり

取り繕ったり

しなくていいと思うよ。

本当に本当にお金が無くて死ぬ人なんて

なかなかいないから

お金のことでクヨクヨ

しなくていいと思うよ。

経験したことしか

語っちゃいけないのなら

世界で一番へたくそな

小説家を目指すよ。

「これはフィクションです」を

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【詩】悲しみの星

けっして

悲しむために生まれてきたわけじゃないけれど

身体の底に

悲しみが流れてるときのほうが

自分として生きてることに納得できるから

すき。

悲しみをまとった自分の方が

喜びに満ちた自分よりも

少しだけすき。

安易に同情されるのは

あまり好きじゃないけれど

自分に優しくしたいから

少しだけ悲しみが香るほうの自分を

いつも選んで生きてきた。

道の駅はたまに行くから楽しい

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【詩】年末年始に迷うこと

言葉をあてはめて微笑み合う

従来の形のコミュニケーション。

色覚障害で赤が分からない君と見た夕焼けは

微妙にモノクロだったから

眩しくなくて

ちょうどよく綺麗な気がしたよ。

学生時代に住んでた街の景色は

いつまでも変わらず

大人に擦れてゆく僕を

あたたかくしてくれる。

あのラーメン屋が別に美味しくないってことを

社会人になってからはじめて知った。

お風呂上がり

タオルも新

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【詩】忘れていたこと

遠ざけていた悲しみが

風に運ばれてふわふわと

耳元までやってくる。

ああ、この子のこと忘れてたんだなぁってことに

いま初めて気付いた。

思い出せないことは

消えた訳じゃないけれど

思い出せない時間が死ぬまで続いてしまったら

それはもう

消えたこととおんなじこと。

思い出した方が良かったことが

たくさんある気もするし

ひとつも無い気がするし

たったわたしごときの記憶が

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陽の当たらない場所

ただ眠るだけでもいいよね

頑張らなくてもいいよね

頑張れる星に生まれたあなたは

いつもハキハキ生きている

頑張れない星に生まれたわたしは

いつも下を向いて

もはや生きていない

生きていないけど死んでもいない

死んでないだけで十分だ と言われる時期は

とっくに過ぎて

価値を生み出さなきゃ気まずい歳になってしまった

生まれたいと

いつ願ったか

願った覚えはないのに

自己責任

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真の意味で誰にでも優しい人が、今までずっと幸せだった人じゃなくて、悲しみをたくさん経験してきた人であってほしい

詩を書くしかない時

詩を書くしかない時

まっすぐな言葉にすることができない

あまりにも光が眩しい

この場にいられないほど

匂いが立ちこめる

異国情緒あふれるくらいじゃ

暮らしやすくはならない

逃げる先がない

逃げても逃げても天国には辿り着けない

死んだおじいちゃんは一体どんなルートで昇っていった

役割がないのなら

せめて欲望が欲しい

満たされない気持ちがあれば

今でも生きていけたと思っているよ

言葉にすることは

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もっと祈りみたいな感情で生きられたらいいな