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スポーツビジネスにおける商品とメイキングについて

私たちの商品は、あのアリーナで行われるスピード感、ハラハラドキドキするような試合展開、ファンの皆様の熱気、興奮、一体感、光や音の演出、一瞬にして非日常に誘う空気感、スタッフのホスピタリティ、ファンサービス…全て含めて総合スポーツエンタメともいえるものだと定義しています。この商品が、私たちの価値そのものであり世の中への提供価値、パーパスであり、一言でバシッと表現したものが、「ココロ、たぎる。」となります。

この商品の価値を磨き、ファンを魅了し、広くあまねく多くの皆さまにお届けすることが集客活動となります。どんなに良き商品を創り上げても、届かなくては意味がありません。では、届けるにはどうするか、この商品にフォーカスすることが一般的ですが、この商品の完成するまでのプロセスを公開することで商品を多くの人にお届けする方法もあるというのが今回のテーマです。

いわゆるプロセスエコノミーというもので過程を売る、又は、過程をもって商品を売る。映画で言えば、メイキングを売る、又は、メイキングをもって映画を売るとも言えます。私たちの商品にはアリーナの熱気、興奮、一体感を感じさせるエネルギーはありますが、その商品が完成するまでのドラマを伝えることは出来ません。

このドラマをいかに顕在化させて多くの人に感情移入してもらうか。このアプローチは、商品自体のプロモーションにもなり、このメイキングを利活用してブランディングやSNSのフォロワー増などに繋げることも可能になります。

そんな過程を売るようなことはしたくないと考える、あり得るかもと前向きに考える2パターンがあります。例えるなら、前者が、高級フランスレストランのようなもの、後者が、厨房の見えるラーメン屋さんのようものと考えています。良し悪しではなく、バスケ界においては、後者の方が合ってるのではないかと個人的に考え、過程を公開してファンを増やす活動を続けていました。

職人の真剣な眼差し、全身を使った麺の湯切り、手際よくラーメンを完成させるその動作は、ついつい引きつけられますよね。どんな修行をしてここまで辿り着いたのだろう、拘りが強くて残したら怒られそうとか思わせるあの空気感…これら含めて商品であるラーメンの味をさらに美味しくしてくれるのではないでしょうか。

バスケ観戦は、映画、野球観戦は、お祭りに近いのではないかと考えていたので、なおさらメイキングは相性が良いと思っています。

スポーツビジネスにおいてもドラマのような汗水垂らした集客活動、スポンサーセールス、選手の練習風景、選手獲得秘話、クラブ経営の苦労話などストーリーはあるはずです。こんな素敵なプロセスを封印しておくのはもったいないし、商品の引き立て役に使わないのは無いかなと思っています。もちろん、このプロセス自体を別途商品として売り込むのも全然あり。自分達には気づかない、魅力的なストーリーはどこにでもあるはずです。

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