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キャリアコンサルタントの選び方 ーその6・独立して個人で働いているキャリアコンサルタントの悩みは?ー キャリアの銀行 r
キャリアコンサルタントの選び方 ーその5ー の続編です。キャリアの相談先として、会社の上司先輩・知人友人ではなく、キャリアコンサルタントを選ぶ方が多くなってきています。
普段は馴染みのない職種なので、キャリアコンサルタントといってもよくわからない方が多いのが事実です。適切なキャリアコンサルタントの選び方を知らなかったために、せっかく費やしたお金と時間が無駄になってしまうケースが少なくありません。
お客様だけはなく、キャリアコンサルタントにとってもイメージが悪くなり、お互い不幸になります。
そこで、「キャリアコンサルタントの選び方」と題し、国家資格キャリアコンサルタントである私が、何回かに分けて解説しています。できるだけ客観的に書きます。皆さんのお役に立つことと、キャリアコンサルタントが思う存分実力を発揮できる世の中になることを願っています。
5つのパターンごとに補足する、それぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情:独立して個人で働いているキャリアコンサルタントの悩みは?
初回の記事では、キャリアコンサルタントが働いている場所ごとに特徴を述べました。
1.企業の人事で働いているキャリアコンサルタント
2.大学で働いているキャリアコンサルタント
3.公共機関で働いているキャリアコンサルタント
4.人材紹介会社で働いているキャリアコンサルタント
5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント
https://note.com/10da/n/nbac9adb24c54
今回は、それぞれのパターンごとにそれぞれのキャリアコンサルタントが抱える事情を補足します。これらを知ることで、同じ「国家資格キャリアコンサルタント」でも、働いている場所や立場によって、まったく違う角度からのキャリア支援、相談業務になることを感じてもらえると嬉しいです。
独立して個人で働いているキャリアコンサルタント
独立して個人で働くキャリアコンサルタントの仕事は、大きく分けて①個人向け ②法人向けの2つが挙げられます。
個人向けは、個人からお金をもらってキャリアコンサルティングやカウンセリングを行います。
法人向けは、会社からお金をもらって従業員へのキャリアコンサルティングやカウンセリングを行います。研修や採用活動を引き受ける場合もあります。他にもできることは何でもできるので、キャリアコンサルティングだけでなく、他のスキルも幅広く発揮することができます。
法人向けは、みなさんが勤めている会社が判断して契約するので、個人がキャリアコンサルタントを選ぶことは、ほぼないと思います。「企業で働くキャリアコンサルタント」と似たようなものになりますので、ここでは個人向けのキャリアコンサルタントについて書きます。
個人向けのキャリアコンサルタントは、完全に個人が選ぶことができるので、選び方を丁寧に挙げていきます。
キャリアコンサルタントの経歴で確認したいこと
キャリアコンサルタントの経歴では、まず大企業勤務だったのか?中小企業勤務だったのか?ベンチャー企業勤務だったのか?を確認するといいでしょう。
これは私が他のキャリアコンサルタントと話していて痛切に感じていることです。企業の規模によって、会社の制度や文化が全く違います。当然ながら、キャリアコンサルタントがいくら主観を排除しようとしても、それらの文化がカウンセリングやアドバイスのベースになってしまいます。
たとえば、「上司のパワハラ問題」があったとします。社内通報制度が整っている会社出身(大企業が多い)のキャリアコンサルタントの中には、「社内通報制度を上手く使えばいい」と気軽に言ってしまう人がいます。
私は、中小企業やベンチャー企業出身だったので、相談者の勤務先がどのような会社なのかを十分把握しないと、そんな恐いことは言えません。制度はあっても、“裏は筒抜け”であることは少なくないからです。
これとは逆に、大企業の文化のことは、中小企業出身のキャリアコンサルタントにはわからないことも多いので、私に「大企業の中で出世する方法」を相談されても一般的なカウンセリングだけしか提供できません。
相談内容に応じて、キャリアコンサルタントの勤めていた企業規模で判断するのも手法のひとつです。
経歴よりも大事なことは理念や想い、考え方
キャリアコンサルタントは“コンサルタント”です。コンサルタントには理念が必要です。以下、理念が必要な理由です。
価値提供の基盤
理念は、コンサルタントが提供するサービスの基盤となり、どのような価値を追求し、どのような目標を達成しようとしているかを明確に示します。これにより、顧客に対して価値を提供することが容易になります。
信頼性と誠実さの向上
理念を持つことで、コンサルタントは自分自身の信念や価値観に基づいて行動し、結果として顧客からの信頼を得ることが容易になります。また、誠実さや透明性を高めることができ、長期的な関係を築くことが可能となります。
方向性と意思決定の基準
理念は、コンサルタントがどのような方向性を持ち、どのような意思決定を行うべきかという指針を提供します。これにより、業務の効率性や効果性が向上します。
継続的な成長と自己研鑽の促進
理念を持つことで、コンサルタントは自己研鑽やスキル向上の必要性を認識し、継続的な成長を目指すことができます。これにより、業界の最新動向や顧客ニーズに迅速に対応する能力が高まります。
組織内の一貫性と統一感
コンサルタントが所属する組織において、共通の理念を持つことで、メンバー間の一貫性や統一感が生まれ、効果的なチームワークが実現します。
キャリアコンサルタントに理念が必要な理由をご理解いただけるのであれば、ぜひ、キャリアコンサルタントのホームページで理念や考え方を確認してください。
キャリアコンサルタントの想いについて
昨今のマーケティング論では、個人の想いを語ることが推奨されています。一般消費財であれば、提供者の想いが商品の品質に直結することがあるので、大事なことだとは思います。しかし、キャリアコンサルティングでは疑問に感じることがあります。
よくあるのが、「私は●●●な経験をしたから同じ立場にある方を支援したい」というものです。想いは素晴らしく、その想いから、支援方法を勉強したり、自分以外で同じ立場から困難を切り抜けたりした方からも学んだりしていたら、間違いなく、そのキャリアコンサルティングは素晴らしいものだと思います。
しかし、想いはあるものの、自分がやっていたことを熱弁するだけの支援に終わる方も残念ながらいらっしゃいます。これが危険だなと感じているのです。
あまり追求すると怒られるので、無料公開部分ではこのくらいにしておきます。
みなさんが、キャリアコンサルタントを選ぶ際に参考にしていただければ幸いです。
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次回は、補足の続きをしていきたいと思います。そして、キャリアコンサルタントの選び方を知りたい方にとって、最もわかりにくいであろう、「5.独立して個人で働いているキャリアコンサルタント」について展開していければと思っています。
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*キャリアコンサルタント全てに調査して得た情報ではないことを、予めご了承ください。私が、国家資格を取得するための養成講座、国家資格を更新するための更新講座、キャリアコンサルタントが集まるコミュニティー(複数)で、この3年間実際に話を伺ってきた内容を元にしています。
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キャリアの銀行Ⓡでは、キャリア支援/相談にナラティブ・アプローチだけでなく自分史制作の支援も取り入れることが可能です。また、キャリアコンサルティングを広めるために、キャリアコンサルタントの選び方についての相談も承っています。
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