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売上を取ることだけを目的にすると不幸になる

こんにちは。



最近よく思うのですが、売上などの数字を追いすぎることがなくなったなあと感じます。

以前は売上を上げるためにどうすればいいかと常に考えていました。しかし現在はお客様の満足度を上げるにはどうすればいいか的な思考をめぐらすことが本当に増えました。

実は、過去の自分は「いかにして数字をよくするか」ということばかり考えていたんです。(数字とは売上を始め、原価率、人件費率、水道光熱費、諸経費などのこと)売上を上げることや、経費を抑えることを目的として働いていたと言っても過言ではありません。

確かに利益の原資となる売上や経費管理は会社としてもっとも優先すべきものの一つです。しかし、以前までの思考で働いていた時は今ほどの充実感と達成感を得られていなかったんじゃないかと思います。というかむしろ、数字ばかり追っていると、心を病む可能性も高くなると思います。



なぜ、売上や数字だけを目的にしてしまうのか?


なぜ売上や数字だけを目的にしてしまうのか?

私は、環境が人をそうさせてしまうからだと思っています。

というのも、社会に出る前は社会貢献的な夢や希望を持っている若者が多いわけですが、いざ社会に出ると、その夢や希望は砕け散ってしまいます。なぜなら、会社から要求される目標や上司の厳しい指導など、予想以上にシビアな現実に打ちひしがれ、ストレスと疲労で頭がいっぱいになってしまいます。怒られる際に会社は指標となる数字を見るので、この状況をなんとか打開しようと、会社を満足させることができる唯一の指標、数字ばかりに目と意識がいってしまいます。

こうなってしまってはお客様が満足してるかどうかなんていうことは綺麗事だと思ってしまい、どうしたら売上を取ることができるのか?数字が整うのか?ということばかりを考えてしまいます。

私もそういう風に考えてしまう時期があり、棚卸をごまかして数字だけでもよく見せようと無駄な努力を行っていました。売上が立たなかったことで叱責されることが多く、なんとか経費面だけでもよく見せようと必死だったのです。



売上や数字だけを目的にすると不幸になる


売上や数字だけを目的にしてしまうと上司や会社を満足させるために働くことになりがちです。そうなると、おのずとお客様の方に意識が向かず、本当に解決すべきお客様のニーズに気づくことができません。

本人から笑顔が徐々に失われ、次第に暗くなり、思考までもがネガティブに傾いてしまいます。こうなると悪循環に入ってしまい、周囲に良い印象も与えませんし、モチベーションも上がらず、集中もできず、その分成果も出なくなります。



目指すべきはお客様の満足度


そもそも、我々は何を目指すべきなのか?それは、お客様の満足度です。

なぜそれを目指さないといけないのかというと、仕事におけるモチベーションと幸福感に差が出てくるからだと思っています。

私は飲食に勤めていますが、移り変わる季節に応じて、旬の食材を使い季節の商品を出したりします。ちょうど今は春なので、苺や桜という素材を使って販促を行っている企業も多いかと思います。

春の新商品を開発しなきゃ!って時に数字にばかり目が行っている人は「春になったから苺を使って売上を取らなきゃ!そのほうがお客も買いたくなるだろう。」というふうな思考回路になってしまいます。なんか、、、味気ない動機じゃないですか?

しかし、これがお客様の満足度を目的にしていると「春になったし、お客様は旬の苺を美味しく食べたいと思っているかもしれない。お店に来ることをより楽しんでもらえるように旬の苺を使った美味しいスイーツを作ろう!」となります。

人によって違いはあるかもしれませんが、後者の方が計画しているうちからモチベーションが上がりそうではないですか?なんかこう、楽しんでるお客様の笑顔を想像すると、それだけで嬉しい気持ちにさえなります。人は貢献して、他者から感謝されることで承認欲求が刺激されます。お客様が喜んでいるところを想像するだけでわくわくすることができます。

後者の方は前者に比べて義務感で動いているので、わくわくも特にないし、モチベーションもなかなか上がりません。もちろん、売上を取って会社から良い評価を受けて承認欲求を満たすことも可能ですが、それはおまけ程度に考えていた方がいいと思います。そもそも、ビジネスの本質は顧客のニーズを読み取り解決することなので、顧客に目線が行かない考え方をしていると、本質的な課題の発見にはいたりません。



売上はお客様からの成績表である


うちのボスが言っていた言葉に「売上はお客様からの成績表だ」というものがあります。売上というものはお客様が満足した結果支払われるものであり、その満足度が大きければ大きいほど、より良い成績をつけてもらえるというものです。もちろん、あまりよくないサービスを行ってしまうと、成績表は悪くなります。

この考えによると、我々が真っ先に目指すべきは売上よりもお客様の満足度であると言えます。何かお客様が抱えている不安や悩みを解決したりニーズを満たすこと。それによってお客様の満足度を上げることで、その満足度に応じた売上が入ってくることになります。

なによりも、お客様の笑顔を増やすことを想像したほうがわくわくするし、お客様の笑顔を増やすための具体的な方法を思いつきやすいと思うのですが、いかがでしょうか?



それでは、今回はこの辺で。

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