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おかしな「賞賛・称賛」 ~マンガ「ふうらい姉妹」の場合 #1

しおり「ねえ、馬七さんの絵のどこがいいの?」
れい子「自由で……遊び心があって……そしてなにかを語りかけてくる」「『オレはこれでも画家だ!』『画家ってことでひとつよろしくお願いします』と語りかけてくる」

マンガ「ふうらい姉妹」(第1巻)


◆概要

【おかしな「賞賛・称賛」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「ふうらい姉妹」(第1巻)

▶1

本作の主人公の1人・れい子(若い女性)。

彼女は大変な美人である。スタイルも抜群だ。ところが……信じがたいほどのアホ!天然ボケ!今日も意味不明な言動を取り、周囲の人びとを唖然とさせるのだった。


ある日、

・Step1:れい子は妹のしおりと共に、著名な画家・馬七の個展を訪問した。

・Step2:作品を見て回る2人。

・Step3しおりは困惑する。馬七の作品は相当にクセの強いものだったのだ。嗚呼、常人には理解しがたい!どう見ても小学生の落書きだ!

・Step4:一方、れい子は目を輝かせた。どうやら馬七の絵に感動しているらしい。


というわけで、

・Step5:しおりは訊いた「ねえ、馬七さんの絵のどこがいいの?」。

・Step6:れい子は微笑んだ「自由で……遊び心があって……そしてなにかを語りかけてくる」。彼女は夢見るような目つきになって続けた「『オレはこれでも画家だ!』『画家ってことでひとつよろしくお願いします』と語りかけてくる」

・Step7:れい子は至って真面目である。しかし、しおりは耐えられない。れい子の言葉に思わず噴き出してしまった。


▶2

著名な画家の作品に感動するれい子。彼女は言った「自由で……遊び心があって……そしてなにかを語りかけてくる」「『オレはこれでも画家だ!』『画家ってことでひとつよろしくお願いします』と語りかけてくる」。

「あのさぁ……それ褒めてるんだよね?(笑)」「『オレはこれでも画家だ!』『画家ってことでひとつよろしくお願いします』と語りかけてくるって、それ褒め言葉じゃないだろ!(笑)」「しおりが噴き出してしまったのも無理ないよ(笑)」と思わず笑ってしまった読者は少なくないだろう。


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