おかしな「逆ギレ」　～アニメ「ぱにぽにだっしゅ！」の場合

五十嵐先生「やかましい！重力を知らんのか！重力を！！」

アニメ「ぱにぽにだっしゅ！」（第11話）

◆概要

【おかしな「逆ギレ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：アニメ「ぱにぽにだっしゅ！」（第11話）

▶1

本作の主要キャラの1人・五十嵐先生（女性、30歳頃？）。

彼女はとある高校の教師である。

相当に破天荒でガサツな性格をしており、そのせいか一部の生徒からは大変な人気を集めていた。

ある日、

・Step1：五十嵐先生が、愛車（イギリス製のオープンカー「MG・ミジェット」）でドライブをしていた時のこと。

・Step2：信号が赤に変わった。五十嵐先生は坂道の途中で停車する。

・Step3：ところが間もなく、ジリジリと車が後ずさりし始めた。緊急事態だ！……が、五十嵐先生は動じない。少しも慌てない。ゆったりと構え、平然と呟いた「あれ。サイドブレーキが甘いなぁ」。

一方、

・Step4：後続車はパニックである。このままでは衝突してしまう！五十嵐先生の後ろに停まっていたトラックの運転手は慌ててクラクションを鳴らした。

・Step5：すると五十嵐先生は叫んだ「やかましい！重力を知らんのか！重力を！！」。見事な逆ギレである。

・Step6：その後、信号が青に替わると、五十嵐先生は何事もなかったかのように車を発進させた。

▶2

どう考えても五十嵐先生の整備不良が問題であり、後続車には何の過失もない。それだのに「やかましい！」と怒鳴りつける……とんでもない逆ギレである。

しかも言うに事欠いて、「重力を知らんのか！重力を！！」。

「逆ギレかよ！（笑）」「っていうか、重力のせいにすんな！（笑）」「あんた以外の人は皆、重力が働いている中でまともに運転しているんだよ！（笑）」「どんな言い訳だよ（笑）」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。

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