連続する2つのシーンの間に「大きな解離・落差・矛盾」がある ~映画「アイアンマン」の場合
◆概要
【連続する2つのシーンの間に「大きな解離・落差・矛盾」がある】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:映画「アイアンマン」
▶1
本作の主人公はトニー(男性、40歳頃)。
彼は世界的な大企業「スターク・インダストリーズ」のCEOであり、つまりは大富豪。いかにも大金持ちらしく、プレイボーイでナルシストで陽気で鷹揚な男である。
ある日のこと。
・Step1:仕事でアフガニスタンに行くことになったトニー。同行するローディ(親友、アメリカ空軍の中佐)と共に、プライベートジェットに乗り込んだ。
・Step2:機内、トニーはリラックスしている「さぁ、日本酒でも飲もう」「やっぱり刺身には熱燗だよな」。一方、ローディは軍人らしく真面目な性格だ。ゆえに彼は言った「酒なんて飲まない!いまは勤務中だぞ!」。
・Step3:トニーは、ローディの言葉を無視してCAに注文した「彼の分も頼むよ」。だがローディは頑として拒否する「いいや、私はいらん!飲まないぞ!」。
・Step4:ところが次の場面に切り替わると……ローディはすっかり酔っ払っていた。彼は徳利から直接日本酒を飲み、ぐちぐちぐちぐちとトニーに説教をかましていた。トニーはうんざり顔だ。しかしローディは「俺の話をちゃんと聞け!」。いつまでも解放してくれないのだった。
▶2
ご注目いただきたいのは、Step2-3と4の落差である。
「お前、飲まないんじゃなかったのかよ!(笑)」「完全に酔っ払ってるじゃねぇか!(笑)」「トニーがうんざりしちゃってるよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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