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上には上がいる(Aもすごいが、Bがすごすぎて霞んでしまう) ~映画「アイアンマン2」の場合

ハッピー「やったぜ!!」

映画「アイアンマン2」


◆概要

【上には上がいる(Aもすごいが、Bがすごすぎて霞んでしまう)】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:映画「アイアンマン2」

▶1

本作の主要キャラの1人・ハッピー(男性、40代頃)。

彼は、とある大企業のCEOのボディガードを務めている。ボディガードだけあって戦闘能力は高い。特にボクシングが得意なようだ。


物語終盤、いろいろあって……

・Step1:ハッピーは同僚のナタリー(CEOの秘書を務める女性)と共に、敵の研究施設に踏み込んだ

・Step2:2人が研究施設に侵入すると、すぐに警備員が駆けつけてきた。いかにも強そうな男だ。

・Step3ハッピーはずいっと前に出ると、ファイティングポーズを取った。「ここは俺に任せろ!ナタリー、きみは先に行くんだ!!」というわけである。


かくして、

・Step4:ハッピーと警備員の1対1の戦いが始まった。

・Step5:ハッピーは強い。だが相手も強い。まるでヘビー級のボクサー同士のような激しい殴り合いになる。

・Step6:しかししばらくして……ハッピーのパンチが炸裂、警備員が吹き飛んだ。ハッピーの勝利である。彼は歓喜の雄叫びを上げた「やったぜ!!」。


と、その時だった。

・Step7:ハッピーは気がついた。……ちょっと離れたところに、警備員が倒れているではないか。しかも1人や2人ではない。およそ10人ほどの警備員がぶっ倒れている!えっ。まさか、ナタリーが倒したの!?ハッピーはポカンとする。

・Step8:じつは、ナタリーは秘密機関の超一流エージェントだった(!)。格闘はお手のもの。ハッピーが警備員を1人倒す間に、その10倍ほどの警備員をなぎ倒していたというわけだ。


▶2

「俺、超頑張った!俺、強い!!俺、最強!!!」と喜びを爆発させるハッピー。ところが嗚呼、上には上がいた!

「せっかくハッピーが命がけの戦いに勝利して喜んでいたのに……もう!全部台無しだよ!(笑)」「ハッピーがかわいそうだ(笑)」「ハッピーがポカンとするのも無理ないよ(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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