見出し画像

「美術部の友人が絵を描き終えるのを待って、声をかける」というシーンを描く ~アニメ「君は放課後インソムニア」の場合

伊咲「(一心不乱に鉛筆を走らせる三奈を見て)少し待とう」

アニメ「君は放課後インソムニア」(第6話)




◆概要

【「美術部の友人が絵を描き終えるのを待って、声をかける」というシーンを描く】は「読者・鑑賞者に好かれるキャラ、共感されるキャラ、応援されるキャラ」を作るためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「君は放課後インソムニア」(第6話)

▶1

本作のヒロインは、伊咲(高1女子)。

彼女は天文部に所属している。


ある日、

・Step1:天文部でイベントを開催することになった。

・Step2:伊咲は考える。友人の三奈にポスターを描いてもらいたいなぁ。三奈は美術部員で、県のコンクールに入賞した経験もある実力派だ。


というわけで放課後、

・Step3:伊咲は、部長の丸太とともに美術部へ。

・Step4美術室を覗くと、三奈が石膏像を見つめて一心不乱に鉛筆を走らせていた。真剣な表情だ。彼女は伊咲たちに気づいていない。

・Step5伊咲は丸太にそっと囁いた「少し待とう」。2人は廊下で待機。

・Step6:しばらく後、三奈が鉛筆を置いた。「ふぅ」と大きく息をつく。どうやらきりのいいところまで終わったようだ。

・Step7伊咲と丸太は、ここでようやく三奈に声をかけた「あのぉ」。


▶2

三奈が集中しているのを見て、「少し待とう」と判断した伊咲。

これは簡単なようでいて、誰にでもできることではない。相手の状況を確認することなく能天気に声をかけてしまったり、「悪い。ちょっとだけいいかな」とずかずかと割り込んでしまったりする人は少なくないだろう。

伊咲が相手を慮ることのできる人間であること、親しき中にも礼儀ありを実践できる人間であることがよくわかる。「伊咲ちゃんはいい子だな❤」と好意を抱いた鑑賞者は少なくないだろう。


◆他のアイデアも見る👀

この記事が参加している募集

最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!