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みんな、オールタイムベスト10を作ろうよ!!【前編】

オールタイムベスト10を作ろう!!


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クリエイター及びクリエイター志望の方は、ご自身の「オールタイムベスト10」を作ってみるといいと思うんですよ!

小説でもマンガでも映画でも、もちろんアニメでもいい。<わが人生のベスト10>を書き出してみるのです。


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といっても、単に作品名を列挙するだけではいまいちです。


そうではなくて……

・Step1:各作品の魅力点をつらつらと書き出してみる

・Step2:「1位と3位は一見まったく別の作品だが、しかし私にとってはよく似た作品で、すなわちどちらも<主人公が○○>という点が魅力的だと思うのだ」なんて風に作品同士を比較してみる


こうすることで、自分がどこ(構成、演出、キャラ etc.)惹かれているのかが明確になるでしょう

そしてこれ、すごく大切なことだと思うんです。


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だって、例えば「私は○○タイプのキャラが好きだったんだ!理由は□□だからだ!」ということが判明したら、後は……

・Step1:似たようなキャラが登場する作品をたくさんチェック、分析して、その手のキャラを魅力的に描く方法を学ぶ

・Step2:そのタイプのキャラが活躍する作品を作ってみる


あなたご自身の<好き>と研究の成果が融合した素晴らしい作品になるはずです。


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なお<オールタイムベスト10>というと、「人生を通じてのベスト10かぁ!こりゃ大変だ!」と悩んでしまう人がいるようですが、ここは肩肘張らずに気楽にいきましょう

「あくまでも<今日時点でのオールタイムベスト10>。しばらくしたら作り直してみよう」くらいの気持ちでいると作りやすいと思います。


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というわけで、本記事では私(三葉)の<今日時点でのオールタイムベストアニメ TOP10>をご紹介します。


わが<オールタイムベストアニメ TOP10>!!


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まずは、ランキング表です。じゃーん!!

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いかがですか?

錚々たる作品群でしょ!


……アニメに詳しい方なら、「メチャクチャ偏ってるなぁ」「典型的な京アニと萌えアニメ好きかよ」と肩をすくめるかもしれませんが。


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ついでに、年表風にも整理してみました。

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一見すると、バラけて見えますよね。

しかしじつは、2015年以降は「てーきゅう」と「ウマ娘」ばかり。つまり、私の好みの作品は2010年前後に集中していることがわかります。

なお、私が本格的にアニメを見るようになったのは数年前のこと。したがって、これは懐古趣味的なランキングではありません。「いま見ても、2010年前後の作品は大変魅力的である」ということを意味しています。


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ところで、「いくら何でも最近の作品に偏りすぎだろ……」というご批判もあることでしょう。

まったくその通りだと思います。

私も「ガンダムやジブリ、『国民的アニメ』と呼ばれる作品も、1つくらいは入れておいた方がいいかな」と思案したんですよ。


しかし、これはあくまでも<今日時点でのオールタイムベストアニメ TOP10>です。ゆえに<かつて私がワクワクした作品>は思いきって除外。<今日私が好きな作品>に限定しました。

その結果、いわゆる<深夜アニメ全盛期>と呼ばれる時代の作品に集中したという次第です。

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次からは、各作品の魅力をつらつらと書いていきます。


「ストライクウィッチーズ」の完全さ


<1>

まずは、第1位の「ストライクウィッチーズ」!!


「ストライクウィッチーズ」についてはあまりにも語りたいことが多すぎてキリがないので、ここではキーワードを列挙してみることにします。

すなわち……

・清く正しい主人公

・ロリと母性を兼ね備えた主人公

・主人公の成長譚

・個性的で魅力的な仲間たち

・仲間たちとの友情

・スポ根のノリ

・萌えとミリタリーの高度な融合(萌えミリ)

・百合

・適度なエロ

・熱いバトル

・家族や郷土のために命を賭けて戦うという大義名分

・強烈な話題性(主人公たちが下着姿で戦っているように見える etc.)


うーむ、すごい!

これ、<現代日本のポップカルチャーの魅力をこれでもかと詰め込んだ欲張りセット>であり、そして<すべての要素が完璧に調和した奇跡の作品>と言えると思うのです。


<2>

そんな奇跡のような作品の中から最大の魅力点を強いて1つだけピックアップするならば、それはやはり宮藤芳佳ということになるでしょう。


何しろ、彼女ほど<主人公らしい主人公>はそうはいませんよ!

主人公が<主人公の役割>をきっちり果たす作品って、やっぱり面白いんですよねー!!


「ウマ娘 プリティーダービー」の美しさ


<1>

私にとって「ストライクウィッチーズ」と比較的よく似た作品、それが第5位の「ウマ娘 プリティーダービー」です。


両者の共通点を思いつくままに列挙してみると……

・清く正しい主人公

・主人公の成長譚

・個性的で魅力的な仲間たち

・仲間たちとの友情

・スポ根のノリ

・百合

・適度なエロ

・熱いバトル

・強烈な話題性(「ウマ娘」には、<美少女たちがなぜか競馬風のレースで競い合い、そして勝者はこれまたなぜかライブパフォーマンスを披露する><実在の競走馬を擬人化したキャラが登場する>といった話題性があります)


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ところで、「艦隊これくしょん」「けものフレンズ」……2010年代は、<萌え擬人化>が一大ムーブメントとなった時代です。


また、スマホゲームとアニメが極めて接近した時代でもありました。


本作はこうした時代を象徴する作品であり、1つの到達点と言っても過言ではないでしょう。「本作は歴史的な観点からしてもランキング上位に入って然るべき作品だよなぁ」と思います。


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また、「ウマ娘」には1期と2期がありますが、作品としてどちらが優れているかと言えば、まぁおそらくは多くの方が「2期である」とお答えになるでしょう

私も同意です。


例えば、

・「トウカイテイオーとツインターボが互いを刺激し合う」という構成

・「トウカイテイオー、メジロマックイーン、ライスシャワーらが並行して奮闘する」という群像劇感

……は最高でした。


しかし、1期にも素晴らしい点がある!

それはすなわち、

・スペシャルウィークの主人公っぽさ(清く正しい、努力家 etc.)

・【北海道の田舎から上京してきた少女が憧れの先輩や仲間たちと出会い、切磋琢磨し、そしてついには<日本総大将>として世界の強豪を撃破する】というこれ以上ない王道的な展開

……といった辺りです。


「苺ましまろ」と「てーきゅう」の強烈な面白さ


<1>

第2位は「苺ましまろ」!そして第6位は「てーきゅう」日本アニメ界に燦然と輝く傑作ギャグ作品です。


両者の共通点は、【主要キャラが総じてかわいい。同時に、ギャグがキレキレ】というところです。


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というのもですね、ほら、萌えアニメや日常系作品のギャグって往々にしてアレじゃないですか。オチがなかったり、そもそもボケになっていなかったり……まったく笑えないギャグを平然とぶちこんでくるじゃないですか!


「キャラがかわいければそれでいいんだよ♥」という声があることは承知しています。

しかしですね、私は「それがギャグである以上、キャラがかわいいかどうかは関係ない」と思うんですよ。問題は笑えるか否か。それだけ。笑えなければそれはクソ。「キャラがかわいければそれでいいんだよ♥」というのは甘えではあるまいか……!

<もしも萌えキャラでなかったらどうか?それは、小汚いオッサンがやっても笑えるギャグなのか?>という問いが試金石になるでしょう。


その点、「苺ましまろ」と「てーきゅう」はすごいですよ!だって、【萌えとギャグ】を完全に両立しているのですから。

まず、キャラがじつにかわいい。そして、本当にギャグが面白い!この高次元での両立っぷりは奇跡と呼ぶに値するものです。


<3>

なおこの2作品はいずれも<ギャグ作品>ではありますが、タイプはまったく異なっています

ざっくりまとめると……

・「苺ましまろ」:<間>や<余白>の使い方が神がかっている作品

・「てーきゅう」:ギャグに次ぐギャグ。一瞬たりとも<余白>なぞ作ってなるものかというこだわりを感じる作品


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ちなみに、この2作品は<原作マンガもまた傑作である>という点も共通しています。



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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

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