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連続する2つのシーンの間に「大きな解離・落差・矛盾」がある ~マンガ「パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン」の場合

ハナコ「観客席にダイブするのやりたいなー」

マンガ「パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン」(第1巻)


◆概要

【連続する2つのシーンの間に「大きな解離・落差・矛盾」がある】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン」(第1巻)

▶1

本作の主人公はハナコ(女性、20代半ば)。

彼女は友人2人(ヒロミ、アキコ)とロックバンドを組み、日々活動している。


ある日、

・Step1:ふいにハナコが言った「観客席にダイブするのやりたいなー」「めっちゃロックって感じする」。

・Step2:傍にいたヒロミが言った「でもお客さんが受けてくれなかったら大ケガだぞアレ」。

・Step3:しかしハナコは余裕の笑みを浮かべる「私らくらい人気あったら余裕でしょ」。ヒロミが同意する「まぁ確かにな」。


ところが次のシーン(コマ)では……

・Step4満身創痍のハナコが哀愁漂う表情で突っ立っている。ハナコの頭には包帯。右腕は三角巾で吊っており、左手には松葉杖を持っている。腕と足が折れているようだ(本作はこのコマで幕を閉じる)。


▶2

ご注目いただきたいのはStep3-4の急展開っぷりである。

「ハナコが『私らくらい人気あったら余裕でしょ』と笑った時点で、あっ、これはフリだな、ハナコはこの後ひどい目に遭いそうだなぁとは思ったけれど……それにしても急展開すぎる(笑)」「いきなり満身創痍になっているし(笑)」「せめてライブでダイブをしたシーンは描いてやれ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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