おかしな「逆ギレ」 ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合
◆概要
【おかしな「逆ギレ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第1巻)
▶1
本作の主人公の1人・ゆりね(女子大生)。
彼女は、魔術やホラー映画が大好きなちょっと変わった少女である。
物語冒頭、
・Step1:古書店で偶然発見した魔導書を片手に、ゆりねは悪魔召喚の儀式に挑戦していた。
・Step2:やがて妖しげな気配が漂い……次の瞬間だった。悪魔「邪神ちゃん」の召喚に成功した。
・Step3:邪神ちゃんはいきなりの召喚に戸惑った様子だ。辺りを見回して「……あれ。ここどこですの?」。
間もなく
・Step4:ゆりねに気づいた邪神ちゃん。彼女は問うた「お前が呼び出したんですの?」「人間がなんの用ですの?」。
・Step5:ゆりねは嬉しそうに微笑んだ「私、昔から悪魔学に興味があってね、それで悪魔を呼び出してみようかなって。悪魔って本当にいたのね」。
ところが直後、
・Step6:ゆりねはあっという間に興味を失った様子で、「もう存在確認できたから帰っていいわよ」。
・Step7:その言動に邪神ちゃんはイラっとする。あまりにも身勝手だろ!!彼女は抗議した「悪魔だって忙しいんだから用もないのに遊びで呼び出さないでほしいですの!」。
すると
・Step8:ゆりねは、鬼のように恐ろしい顔つきになって「悪かったわよ!早く帰んなさいよ!」と怒鳴った。
・Step9:邪神ちゃんはポカンとする。彼女は思った「なんでこいつが怒ってんだ……?」。
▶2
以上、本作の冒頭シーンをご紹介した。
「物語冒頭からして、ゆりねのこの理不尽っぷり(笑)」「あまりにも理不尽な扱いに、悪魔がポカンとしちゃってるよ(笑)」「悪魔の邪神ちゃんよりも、人間のゆりねの方がよっぽどヤバい奴だな(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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