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相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する ~ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1)の場合

シェルドン「非常に興味深い展開になってきたぞ」「だって、僕らの部屋で女性が服を脱ぐなんて久々のことだろ?」

ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第1話)


◆概要

【相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:ドラマ「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」(シーズン1の第1話)

▶1

本作の主人公は、レナードとシェルドン(20代後半の男性)。

2人はとあるアパートの一室でルームシェアしている。


ある日、

・Step1:隣の部屋にペニーという美女が引っ越してきた。ところが、ペニーは嘆いた「シャワーが故障しているのよ!」。それは災難だ。2人は自分たちの部屋の風呂を貸してやることにした

・Step2:ペニーは喜び、早速風呂へ。

・Step3:一方、シェルドンは呟いた「非常に興味深い展開になってきたぞ」「だって、僕らの部屋で女性が服を脱ぐなんて久々のことだろ?」。

・Step4:しかしレナードは否定する「そうでもない。感謝祭の一件があるだろ?」「認知症の僕の祖母のことさ」

・Step5シェルドンは沈黙。そして言った「……訂正するよ。『僕らの部屋で女性が服を脱ぐのを見て、目をえぐりたくならないのは久々のことだ』」。これにはレナードも同意せざるを得ない「僕の祖母は、裸で七面鳥を切り分けたんだもんなぁ……」。


▶2

ご注目いただきたいのは、Step3-4のやりとりである。

まず、シェルドンは言った「僕らの部屋で女性が服を脱ぐなんて久々のことだろ?」。わざわざ明言こそしていないものの、もちろん彼は「ペニーのように若くて魅力的な女性が服を脱ぐなんて久々だ」というニュアンスで発言している。

ところがレナードは「そうでもない。感謝祭の一件があるだろ?」「認知症の僕の祖母のことさ」「僕の祖母は、裸で七面鳥を切り分けたんだもんなぁ……」。


というわけで「おい、レナード!相手の言葉のニュアンスを読め!(笑)」「確かにレナードの祖母も女性であることに間違いはない。また、認知症だろうと何だろうと裸になったのは事実なのだろう。しかし……シェルドンが言っているのはそういうことじゃないだろ!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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