まだ話しているにも関わらず、他のキャラから乱暴に扱われる ~映画「アベンジャーズ」の場合
◆概要
【まだ話しているにも関わらず、他のキャラから乱暴に扱われる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:映画「アベンジャーズ」
▶1
本作の主要キャラの1人・ハルク。
彼は筋骨隆々の大男であり、超人的なパワーの持ち主だ。本作ではアイアンマンやキャプテン・アメリカといったスーパーヒーローたちとチームを結成し、悪党どもと激しい戦いを繰り広げる。
一方、ロキ。
彼は邪神だ。本作では、地球侵略を企む悪党として登場する。
さて物語終盤、この2人が対峙するシーンがある。
・Step1:スーパーヒーローたちの反撃に遭い、苦戦するロキ。彼は、ハルクに向かってこう叫んだ「私は神だぞ、ケダモノめ!お前らごときがこの私に」(I am a God, you dull creature. And I will not be bullied by..)。
・Step2:とその時だった。ロキがまだしゃべっているにも関わらず、ハルクはロキの足を鷲掴みにした。ロキはぐいっと引っ張られ、その場に転倒「あっ」。そしてハルクは……農民がクワで畑を耕すがごとく、ロキを振りかぶるとドシン!床に叩きつけた。その後もふりかぶっては叩きつけ、ふりかぶっては叩きつける。嗚呼、何ともワイルドな戦法である!!一方、ロキは何もできない。ハルクの超パワーを前に為す術がない。されるがままだ。
・Step3:しばらくして、ハルクはロキを床に投げ捨てた。ロキは目を見開き、呆然と天井を見つめる。微動だにしない。もしかすると気絶しているのかもしれない。まるでボロ雑巾だ。
・Step4:ハルクはそんなロキを見下ろして「弱ぇ神もいたもんだ」(Puny god.)。そして去っていった。
▶2
ご注目いただきたいのは、Step1と2である。
ロキは「私は神だぞ、ケダモノめ!お前らごときがこの私に」(I am a God, you dull creature. And I will not be bullied by..)と、いかにも悪党らしい演説をぶつのだが……そう、皆まで言わせてもらえない!
このタイミングが最高だ。
「まだしゃべっていたのに(笑)」「あまりにも哀れだ!(笑)」「せめて最後までしゃべらせてやれ!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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