「女性器っぽい形をした水たまりに倒れている→通りがかりの人にすくい上げてもらう」という出産を髣髴とさせるシーンを通じて、そのキャラの人生がいま大きく変化しようとしていると暗示する ~アニメ「裏世界ピクニック」の場合
◆概要
【「女性器っぽい形をした水たまりに倒れている→通りがかりの人にすくい上げてもらう」という出産を髣髴とさせるシーンを通じて、そのキャラの人生がいま大きく変化しようとしていると暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「裏世界ピクニック」(第1話)
▶1
本作の舞台は「裏世界」。私たちには到底理解し得ぬ魑魅魍魎がはびこる異世界だ。
第1話冒頭、
・Step1:物語は「空魚(大学2年生の女性、主人公)が裏世界の水たまりの中に倒れている。彼女は為すすべなく空を見上げている」というシーンから始まる。
・Step2:じつは空魚は「くねくね」と呼ばれる化け物から精神攻撃を受け、ぶっ倒れてしまったのだ。幸いまだ生きているものの、周囲に人影はないし、いつまたくねくねが襲ってくるとも知れぬ。
・Step3:空魚は思う。私はこのまま死ぬかもしれない……。
と、その時だった。
・Step4:誰かの足音が聞こえてきた。空魚は慌てて声をあげた「助けて!」。
・Step5:間もなく、誰かが空魚を水たまりの中からすくい上げてくれた。それは、金髪碧眼の美しい少女だった。彼女は「鳥子」と名乗った。
▶2
空魚と鳥子の出会いを描いたこのシーン、まずご注目いただきたいのは水たまりの形状だ。
形は縦長。サイズは縦5m、横1.5mといったところだろうか。地面をスパッと切り割いたような形をしており、ざっくばらんに言って女性器の外陰部によく似ている。
そして、その女性器風の水たまりを漂っていた空魚を鳥子がすくい上げてくれた……そう、まるで出産だ。
このシーンは、「空魚の生まれ変わり = 鳥子との出会いが空魚の人生のターニングポイントになる」ということを示唆しているといえるだろう。実際、鳥子との出会いをきっかけとして空魚の人生は大きく変化することになる。
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