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伝説の樹 ~アニメ「ぼくたちは勉強ができない」の場合

クラスメイト「きゃー♥照れなくていいんですよ♥さっき、あんなに情熱的に迫ってたじゃないですか。しかも、一ノ瀬学園随一のカップル専用ラブラブスポット・裏庭のご神木の下で!

アニメ「ぼくたちは勉強ができない」(第7話)


◆概要

【伝説の樹】は、「その樹の下で愛を告白し結ばれたカップルは永遠に幸せでいられる」といった噂を持つ樹のこと。

最も有名なのは、きらめき高校(ゲーム「ときめきメモリアル」の舞台)の校庭にある樹だろう。だがこれ以外にも様々なバリエーションが存在する。また、きらめき高校に対するオマージュやパロディもある。


本記事では、アニメ「ぼくたちは勉強ができない」(第7話)に登場する樹・噂を取り上げる。


◆事例研究

◇事例:アニメ「ぼくたちは勉強ができない」(第7話)

▶1

ある日、唯我(主人公、高校2年生)が文乃(唯我の友人)に言った「じつは桐須先生の家に行ってきたんだよ」。

唯我にとってはただの雑談だった。しかし、文乃は愕然とした。えっ!?


というのも、

・1:文乃の友人2人(理珠、うるか)が密かに唯我に恋をしており、文乃は2人を応援していた。

・2:一方、桐須先生は若くて美しい女性教師だ。加えて理珠、うるかとは不仲である。

・3:つまり、「唯我が桐須先生の家に行った」だなんてことを知ったら、理珠とうるかは強いショックを受けるに違いない!


文乃は友情に厚い少女だ。友人が傷つくところは見たくない。

かくして彼女は、誰にも話を聞かれぬよう唯我を裏庭の隅に植わっている大樹の下まで引きずっていくと、厳しく詰め寄った「唯我くん!いまの話は私以外の誰にも言っちゃダメだからね!特に理珠ちゃんとうるかちゃんには!!」。

唯我は訳がわからぬ。だが文乃の鬼気迫る表情を前に「わかった!」。彼は決して口外しないと誓った。


▶2

文乃はホッとする。

ところがそれも束の間だった。教室に戻った文乃は、「文乃と唯我が付き合っている」という噂が広まりつつあることを知った。

彼女のクラスメイト曰く、「きゃー♥照れなくていいんですよ♥さっき、あんなに情熱的に迫ってたじゃないですか。しかも、一ノ瀬学園随一のカップル専用ラブラブスポット・裏庭のご神木の下で!」


文乃は愕然とする。

さっき唯我に詰め寄ったところを誰かに見られていたらしい。そして誤解されたらしい。……っていうか、あの大樹にそんな言い伝えがあったの!?


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