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おかしな「喜び・歓喜」 ~マンガ「ふうらい姉妹」の場合

しおり「おねーちゃん、私、今日ね」「100点とったの」

れい子「あらすごい!!触らせて」
れい子「(答案用紙を空に向けると)秋の空さん、うちの妹が100点を……」
通りすがりの老人「よかったですねー」

しおり「(赤面して)マジで返して」

マンガ「ふうらい姉妹」(第1巻)


◆概要

【おかしな「喜び・歓喜」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「ふうらい姉妹」(第1巻)

▶1

本作の主人公の1人・れい子(若い女性)。

彼女は大変な美人である。スタイルも抜群だ。ところが……信じがたいほどのアホ!天然ボケ!今日も意味不明な言動を取り、周囲の人びとを唖然とさせるのだった。


・Step1:れい子には小学生の妹がいる。しおりだ。

・Step2:ある日、しおりが言った「おねーちゃん、私、今日ね」。テストの答案用紙を差し出して「100点とったの」


直後、

・Step3:れい子の顔がパッと輝いた「あらすごい!!触らせて」

・Step4:れい子は答案用紙を受け取ると、それを空に向けて「秋の空さん、うちの妹が100点を……」。感極まった様子である。

・Step5:しおりが笑う「おおげさ」「返して~」。


と、その時だった。

・Step6:れい子の声が聞こえたのだろう、通りすがりの老人が「よかったですねー」

・Step7:老人の言葉にれい子が微笑む。

・Step8:一方、しおりは顔を赤くした「マジで返して」。


▶2

妹が100点を取った!れい子は喜ぶ。歓喜する。答案用紙を空に向けると「秋の空さん、うちの妹が100点を……」と語りかけた。するとその声が聞こえたのだろう、通りすがりの老人が「よかったですねー」。れい子は微笑む。だが……しおりはたまらない!嗚呼、恥ずかしい!彼女は赤面して「マジで返して」。

「姉妹の仲がいいのは喜ばしいことだけれど……いやぁ、喜びすぎでしょ(笑)」「こりゃ、しおりは恥ずかしいな(笑)」「なぜ秋の空に語りかけた!?(笑)」「答案用紙を『触らせて』ってのもよくわからない(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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