「第1話から順々に読んでくれる読者」と「順々には読んでくれない読者」、両方に満足してもらうにはどうすればいいのか?|100%空気通信
「100%空気通信」は、クリエイティブ・ユニット「100%エア」の活動レポートです★
今回のテーマ!
前回……私たち、クリエイティブ・ユニット「100%エア」が制作した「スクショ小説『きぃちゃんはラノベ作家になりたい。』」の全文をご覧いただきました。
※スクショ小説:「100%エア」の造語。(主にTwitterの)タイムライン上で読んでもらうことを想定した小説。「小説本文を画像化し、添付ファイルとして投稿する」のが基本形。詳しくはこちらの記事で。
※「スクショ小説」の投稿例
さてここからは……「スクショ小説『きぃちゃんはラノベ作家になりたい。』」を制作する中で気づいたことや、反省したことをシェアさせていただきます!
【大前提】「スクショ小説」の読者は、作者が抱く「理想の読者像」とはかけ離れている!
そもそも……「スクショ小説」には以下のような特徴があります。
だからこそ「スクショ小説」には、「パッと見で関心を持ってもらえるようなデザインを採用する」(詳細はこちら)、「文章の形式をチャットノベル風にする」(詳細はこちら)など、従来の「小説」とは異なる工夫を施す必要があるのです。
ちなみに、「工夫を施す必要がある」と言うと、いかにも面倒くさそうでネガティブに感じてしまうものですが……たいていの人にとっては、これはチャンス以外の何物でもありません!
世間がPCからスマホへシフトする中でAppleが一躍世界のトップに躍り出たように、「時代の変化」はチャレンジャーにとっての最大の武器なのですから。
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さて!
上述の通り、「スクショ小説」の読者は「作者が理想とする読者像」とはかけ離れています。
あくまでも「Twitterを利用していたら、たまたまスクショ小説を見つけただけの人」が大半なのです。
当然、「第1話から順々に読んでくれ」と頼むのは無茶でしょう。
第1話のあと、いきなり第4話にジャンプする人もいるでしょう。
そもそも第4話から読み始める人もいるでしょう。
その一方で、第1話から順々に読んでくれる人だっているでしょう。
で!
本記事ではこうした「多様な読者」に満足していただくために、私たちが考えたことをシェアします。
「第1話から順々に読んでくれる読者」と「順々には読んでくれない読者」、両方に満足してもらうにはどうすればいいのか?
上述の問いに対して私たちが出した結論……それは、「登場人物と舞台を固定し、シリーズものながら各話のつながりは薄いタイプの作品を書く」ということでした。
それは、例えば「ドラえもん」や「こち亀」のような作品です。
すなわち……「ドラえもん」も「こち亀」も、登場するメンバーはいつも大体同じ。
舞台も大体同じ。
シリーズものだけれど各話のつながりは薄いので、例えば第10話を飛ばして第11話を読んで大きな問題はない。
そして、このように登場人物と舞台が固定された中で……「毎回、のび太や両津勘吉が騒動を起こしたり、あるいはトラブルに巻き込まれたりする。ドラえもんやしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、中川、麗子らが、時には助っ人として、時には妨害者として登場する。そして最後は、ママや部長がオチを作る」という1話完結型の物語が展開される。
……これです!
映画やドラマに詳しい方は、「シチュエーション・コメディ」というジャンルをご存知かもしれませんが、アレに近いものです。
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「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」を制作するにあたり、私たちは上述のようなタイプの作品を理想形としていました。
「ドラえもん」や「こち亀」をイメージしていただければピンとくると思いますが……そう!
この形式なら、「第1話から順々に読んでくれる人」も「そうでない人」も同時に満足いただけると考えたのです。
そしてこの形式を採用するとなれば、何よりも「いかに魅力的で、かつ汎用的な登場人物や舞台(=シチュエーション)を用意できるか」が重要になるわけですが、そこで考えたのが……続く!
続きはこちら★
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(担当:三葉)
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