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「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ ~マンガ「東京喰種トーキョーグール」の場合

真戸「それでは亜門くん、調査報告を」
亜門「はい」

亜門「ターゲットは昼食をとるためにドーナッツマイスターに入店しました」「注文はプレーンバウンド、ハッピークリスピーに、ふんわりタマゴのクリーミーチョコナッツ、ほっぺが落ちちゃう天使のドーナッツ、それからとろけ~るブリュ……」
真戸「『商品 数点』でまとめるのはどうかな」

マンガ「東京喰種トーキョーグール」(第2巻)


◆概要

【「A、B、C」と列挙する→列挙しすぎ】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「東京喰種トーキョーグール」(第2巻)

▶1

本作の主要キャラの1人・亜門鋼太朗(若い男性)。

彼は、「喰種(グール)」と呼ばれる怪人たちと戦う捜査官だ。正義感が強く、真面目で誠実な青年である。


ある日の会議にて。

・Step1:真戸(亜門の先輩)が言った「それでは亜門くん、調査報告を」。

・Step2:亜門は「はい」と言って起立。

・Step3:亜門は、真剣な表情で報告書を読み上げた。曰く「ターゲットは昼食をとるためにドーナッツマイスターに入店しました」「注文はプレーンバウンド、ハッピークリスピーに、ふんわりタマゴのクリーミーチョコナッツ、ほっぺが落ちちゃう天使のドーナッツ、それからとろけ~るブリュ……」

・Step4:喰種は人肉しか食わぬ。したがって、喰種と疑わしき者を見つけたら彼が何を食ったか、また食い方に違和感はなかったかなどをチェックするのが定石だ。ゆえに亜門はターゲットの食事内容を報告しているわけだが……。


間もなく、

・Step5:真戸が穏やかな口調で言った「『商品 数点』でまとめるのはどうかな」

・Step6:亜門はいたって真面目な口調で「あっ……ハイ!」。


▶2

ターゲットの行動を報告する亜門。彼は言った「ターゲットは昼食をとるためにドーナッツマイスターに入店しました」「注文はプレーンバウンド、ハッピークリスピーに、ふんわりタマゴのクリーミーチョコナッツ、ほっぺが落ちちゃう天使のドーナッツ、それからとろけ~るブリュ……」。

「長ぇよ!(笑)」「いつまで列挙しているんだよ!(笑)」「クソ真面目な顔をして『ほっぺが』だの『とろけ~る』だのと言うのは止めろ!笑っちゃうだろ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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