おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~マンガ「パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン」の場合 #2
◆概要
【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン」(第2巻)
▶1
本作の主人公の1人・アキコ(女性、26歳)。
彼女は友人2人(ハナコ、ヒロミ)とロックバンドを組み、日々活動している。
ある日、
・Step1:アキコが言った「元気でない」。特に何かがあったわけではないが、しかしどうしてもテンションが上がらないのだという。
・Step2:話を聞いたハナコは威勢よく言った「よし!!私が元気にしたげる!!」。
・Step3:アキコは「多分むりだよ」とあくまでもネガティブだ。しかしハナコは「なめんなよ!!」と胸を張った。
というわけで、
・Step4:アキコを肩車したハナコ。
・Step5:ハナコは「これでどうよ!!」と自信満々な顔をしている。一方、アキコは真顔。
・Step6:アキコは苦笑いした「肩車で元気出ないでしょ……」。正論である。肩車してもらって元気が出るのは男子小学生くらいのものだろう。26歳の大人の女性には効果はあるまい。
と思いきや、
・Step7:ハナコは意外そうに「え!?出るよ!?」。
・Step8:かくしてハナコはヒロミに肩車してもらうと……雄たけびを上げた「ウォオオオオオオ!!」。頬を上気させ、元気いっぱいに叫んだ「ヨッシャァアアアアアア!!」。テンションぶち上がりである。
▶2
仲間を励ますべく肩車してやったハナコ。
しかし、いやいや。肩車で元気が出るのは男子小学生くらいのものだろう。そんなことじゃテンションは上がらないよ……と思いきや、「めっちゃテンション上がってる!(笑)」「ハナコは見た目は大人の女性、頭脳は男子小学生なんだよなぁ(笑)」「そんな風にテンション上がるのはお前だけだよ(笑)」「皆が皆、自分と同じだと思うなよ(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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