おかしな「励まし・激励・なぐさめ」 ~アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」の場合
◆概要
【おかしな「励まし・激励・なぐさめ」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」(第6話)
▶1
本作の主要キャラの1人・ちよ。
彼女は10歳の少女である。
しかし天才的な頭脳の持ち主であり、小学校から高校へと一気に飛び級した。いまは高校生として、愉快なクラスメイトと共に素敵な毎日を過ごしている。
▶2
上述の通り、ちよは天才である。だがそれは頭脳の話。運動能力は年相応だ。
というわけで体育祭でのこと。
・Step1:ちよのクラスの生徒たちが集合し、健闘を誓い合った。皆、気合の入った顔をしている。
・Step2:だが、ちよだけは例外。ちよは目に涙を浮かべている。彼女は俯くと「みっ、皆、頑張ってください……」「わっ、私が皆の足を引っ張ったら……もし私のせいで負けちゃったら……」。
・Step3:いまにも泣き出しそうなちよを見て、暦(クラスメイトの1人)が慌てて声をかけた「だっ、大丈夫だよ!体育祭なんてお遊びなんだからテキトーにさ……」。
と、その時だった。
・Step4:担任教師のゆかり先生がやってきた。
・Step5:ゆかり先生はめったやたらとハイテンションに「ハーイ、皆ぁ!」。そして言った「今日は絶対に勝つのよ!体育祭はお遊びだなんて甘い考えで皆の足を引っ張らないように!」。
・Step6:ゆかり先生の言葉に、ちよはビクッと体を震わせる。
しかし、
・Step7:鈍感なゆかり先生はそれに気がつかない。さらにゆかり先生は拳を天に突き上げると「よーし、皆ぁ!気合入れていくぞー!!」。生徒たちが声を合わせる「おー!!」。
・Step8:ちよも仕方なしに拳を上げた。
・Step9:だが、ゆかり先生はちよを見咎めて「ちよちゃん、どうしたの?元気ないわよ?ハイ、もう1回!!」。
・Step10:かくしてちよはヤケっぱちになって叫んだのだった「おー!!」。
▶2
「自分は役に立たない。皆の足を引っ張ってしまうだろう」と半べそをかくちよ。クラスメイトの暦はそんなちよをなぐさめてやった。
ところが……そこにゆかり先生がやって来た!かくしてすべてがぶち壊しになった!!
「暦のせっかくのフォローが台無しだよ(笑)」「ゆかり先生、それ以上ちよちゃんを追い詰めないで!(笑)」「ちよちゃんがかわいそうすぎる!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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