連想・想起・イメージするものがおかしい/あまりにも独特/間違っている ~アニメ「邪神ちゃんドロップキック'」の場合
◆概要
【連想・想起・イメージするものがおかしい/あまりにも独特/間違っている】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「邪神ちゃんドロップキック'」(第1話)
▶1
本作の主要キャラの1人・ミノス。
彼女は悪魔である。具体的にはミノタウロス(牛頭人身の怪物)。
しかし人間界がお気に入りで、現在は人間界の安アパートで生活している。
▶2
ある日、友人たちと共に焼き肉屋に行った時のことだ。
・Step1:ガツガツと肉を食らうミノス。彼女は大食漢なのだ。
しばらくして、
・Step2:ミノスがふいに呟いた「そういやぁ、親父どうしてっかな~」。
・Step3:友人のメデューサが問う「どうしたの、急に?」。
・Step4:その言葉にミノスは微笑んだ「しばらく会ってないなって。焼き肉食べたらさ、なんか思い出しちゃって」。
・Step5:一同沈黙する。その連想は……。
▶3
はて、ミノスが焼き肉を食べている最中に急に父を思い出したのはなぜだろうか?ずばり、【焼き肉→牛肉→牛→ミノタウロス→父】という連想が働いたのだろう。
これは例えば、
・例1:焼き肉屋でハツ(心臓)を食べる→心臓に病を抱える老母を思い出す
・例2:豚の丸焼きを食べる→ペットの小型犬を思い出す
・例3:海でスイカ割りをする→交通事故に遭い、脳みそをぐしゃぐしゃにまき散らして死んだ友人を思い出す
……のようなものであり、「お前、ここで父を思い出すのかよ!(笑)」「とんでもない連想を働かせるな!(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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