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いとも鮮やかに手のひらを返す ~マンガ「ドージンワーク」の場合

なじみ「売り子に半分近く渡して……ダメでしょそんなんじゃ!」

マンガ「ドージンワーク」(第1巻)


◆概要

【いとも鮮やかに手のひらを返す】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「ドージンワーク」(第1巻)

▶1

本作の主人公は、なじみ(女子高生)。

ある日彼女は、友人の露理に誘われて同人誌即売会で売り子をすることになった。「露理の同人誌販売を手伝う。日当は2万円」という約束だ。


即売会当日、

・Step1:なじみは何の気なしに訊いた「ちなみに露理の今日の利益は?」。露理が答える「5万円くらいね」。

・Step2その言葉になじみは仰天。思わずカッと目を開き、声を荒げた「え!?」「そっから私に2万払うんでしょ?」「何それ」「それじゃ露理の手元に半分ちょいしか残らないじゃない!」「売り子に半分近く渡して……ダメでしょそんなんじゃ!」

・Step3:かくして露理は言った「じゃあ日当は1万円ね」。

・Step4:するとなじみは急に冷静になり「今後は気を付けてね」


▶2

「売り子に半分近く渡して……ダメでしょそんなんじゃ!」と露理を叱るなじみ。ところが、話が自分の日当に及ぶと……態度を豹変させた!

「見事なダブスタだ(笑)」「ひどい二枚舌(笑)」「金に目がくらんだな(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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