おかしな「謝罪」 ~アニメ「じょしらく」の場合
◆概要
【おかしな「謝罪」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「じょしらく」(第3話)
▶1
本作の主要キャラは、魔梨威、木胡桃、手寅、丸京、苦来の5人。
いずれも女性落語家(年齢は10-20代と推測される)であり、それぞれの名前は芸名である。
ある日楽屋にて……。
・Step1:「魔梨威は男っぽい」「まさか男なのでは?」「男が女装しているのでは?」という疑惑が持ち上がる。
・Step2:魔梨威は狼狽する「バババッ、バカなこと言うなよ!見りゃわかるだろ!私のどこが男だよ!」。
・Step3:しかし木胡桃、丸京、苦来の3人は「男だと考えるとしっくりくるよね」「言葉づかいも粗暴だしね」。魔梨威はショックを受ける。
・Step4:その時、手寅が声をあげた「ちょっと!皆ひどくない!?」。
・Step5:手寅の言葉に、魔梨威は嬉しそうに微笑んだ。しかし……手寅は続けた「私は魔梨威さんが男でもいままでと変わらずに接するよ。魔梨威さんが魔梨威さんであることは変わりないんだもん」。
・Step6:手寅の言葉を受け、木胡桃、丸京、苦来の3人は反省する「それもそうね」「悪かったよ、魔梨威さん」。そして微笑んだ「これからも友達でいようね」「私たちの友情は永遠だよ❤」。
・Step7:一件落着ムードが漂うが……魔梨威が叫んだ「おいコラ!」「謝るところが違うだろ!」。
▶2
以上をまとめると、
・1:「じつは男なのでは?」と疑われ、ショックを受ける魔梨威 →上記のStep1-3
・2:そんな魔梨威のために手寅が立ち上がった。ところが彼女の言は、「男だっていいじゃない!たとえ男でも魔梨威さんは魔梨威さんだよ!」 →Step4-5
・3:手寅の言葉を受け、木胡桃たち3人が魔梨威に謝罪 →Step6
・4:一件落着ムードが漂うが……魔梨威がツッコんだ「そうじゃねぇだろ!」 →Step7
つまりはこれ、【キャラA(魔梨威)がショックを受ける→他のキャラ(手寅たち)が謝罪する→しかしピントがズレている】というコメディシーンである。
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