【新商品】プリキュアのAR対応絆創膏に勇気をもらう【こんなAR商品がほしい】
三葉「清水さん、清水さん!」
清水「どうしたんですか、ニヤニヤして」
三葉「いや、これは『ニコニコしている時の顔』なんですけど……」
清水「ああ、そうでしたか」
三葉「……まぁいいや。でね、これ見てくださいよ!」
清水「ほぉ!一体何ですか、このかわいらしい小箱は?」
<登場人物紹介>
・清水:ビースト・オブ・アニメ。年100作以上のアニメを見続けて20余年。2018年のアニメの中で最も格好よいと思ったのは、『中間管理録トネガワ』の利根川幸雄。
・三葉:清水とは中学からの友人。最近『てーきゅう』第4期のOP曲「ファッとして桃源郷」ばかり聞いている。ぷるんこっぺそぉぉぁぃ!
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三葉「いいでしょー!ほしいですか?羨ましいですか?」
清水「……いや、そうではなくて、これは一体何なのかと……」
三葉「羨望のまなざしかよ!」
清水「……」
三葉「これね、『スター☆トゥインクルプリキュア』の絆創膏なんですよ……あっ、『なぁんだ、単なるキャラグッズかよ。しかも絆創膏って……オレは女児じゃねぇ!』って顔をしましたね!?ナメんな!これ、超ハイテク商品なんですよ!」
清水「『超ハイテク』ですか?」
三葉「おっ、食いついてきましたね。まぁまぁ、お待ちなさいよ。がっつく男は嫌われますよ」
清水「……」
三葉「ものには順序ってもんがあるんですよ。まずは概要からご説明しましょう」
清水「ふむ」
三葉「『プリキュア』の新シリーズ『スター☆トゥインクルプリキュア』が2月3日からスタートしたことはご存知でしょうか?」
清水「ええ」
三葉「これはその新シリーズのグッズなんですが……放送開始に合わせて、あるサービスが始まったんですよ」
清水「ほぉ、『あるサービス』?」
三葉「それはすなわち!」
清水「AR(Augmented Reality)ですか」
三葉「すごいですよね!」
清水「ふむ」
三葉「だって!プリキュアが!あの!プリキュアが!私!の!前に現れて!話かけて!くれるんですよ!」
清水「そんなに興奮しなくても……」
三葉「いやいや、興奮しますって!未来を感じますって!」
清水「ふーむ」
三葉「……随分冷静ですね」
清水「いや、そんなこともないですけどね。『声優さんもいろんな仕事があるんだなぁ』と感じ入っていた次第です」
<商品サイト>
女児に最適!「大きなお友だち」には……
三葉「『プリキュア』ということで、主に女児を対象にした商品だと思いますが……」
清水「ええ」
三葉「憧れのプリキュアが『だいじょうぶかな?なかなかったの?つよいね!』なんて言ってくれるんですよ。痛みは薄れ、勇気が湧いてきますよね」
清水「ふむ。確かに慰められるでしょうね」
三葉「ねっ!」
清水「但し……」
三葉「ん?」
清水「慰められたいのは女児に限りませんよ。成人男性だって慰めてほしい時があるものです」
三葉「……」
清水「成人男性が貼ってもよいでしょうか?」
三葉「……いや、別に好きにすればよいと思いますが……ただ、成人男性が負っているのって体の傷ではないですよね?効果があるかどうか……」
こんなAR商品がほしい(1):湿布
三葉「ふと思いついたんですが……」
清水「ふむ」
三葉「同様の仕掛けで、大人向けの商品を作るのはどうでしょう?」
清水「『大人向け』?」
三葉「ええ。大人はあまり絆創膏を使う機会がないので……」
清水「ふーむ……『肩や腰に貼った湿布にスマホをかざすのは大変そうだなぁ』とか、『偶然他人のスマホが近づくと妹ボイスが流れる危険性があるのでは?』とか、いくつか思うところはありますが……これは面白い!」
三葉「今回考えたのは『妹ver.』、『ツンデレver.』ですが、他にも様々なバージョンがあり得ますよね」
清水「アニメやマンガ、ドラマや映画とコラボしてもよいし」
三葉「ちなみに……『妹ver.』の声は花澤香菜さん、『ツンデレver.』は諏訪部順一さんをイメージしています」
清水「夢が膨らみますね!」
こんなAR商品がほしい(2):錠剤
三葉「もう1つ思いついたことがありまして……」
清水「ほぉ」
三葉「AR技術を錠剤に採用するのは難しいんでしょうかね?」
清水「『錠剤』ですか?」
三葉「ええ。錠剤の表面に何かしらのプリントを施して、それをスマホで読み取る」
清水「ふむ」
三葉「すると、プリキュアが浮かび上がり、『任せておいて!いまからきみの胃の中で戦ってくるよ!』とセリフが流れてくる仕掛けです」
清水「なるほど!」
三葉「ああ、プリキュアの代わりに、アンパンマンでもよいですね。『ボク、アンパンマン!きみのお腹の中のバイキンマンを退治してくるよ!』とか」
清水「ふーむ!」
三葉「あるいはまた、『はたらく細胞』とのコラボもよいですよね」
清水「面白い!」
三葉「錠剤を苦手とする子どもは少なくないでしょうからね。これで少しでも飲みやすくなるとよいなと思いまして」
清水「ふむ!」
三葉「……そうだ!技術的に可能かどうかわかりませんが……服用後も錠剤を追跡できると面白いかも」
清水「ん?どういうことです?」
三葉「服用後、自分の食道や胃にスマホをかざすんですよ。すると『私はいまここよ!』とか、『胃に到着。みんな、いくよ!作戦開始!』とかセリフが流れてくる次第です」
清水「よいですねぇ……じつに面白い!」
三葉「これ、実現したら楽しいですよね」
清水「さしずめ最後のセリフは『任務完了!さらば!』なんて具合でしょうか」
三葉「うーむ……『一緒に戦っていた仲間との永遠の別れ』という感じで一抹の寂しさが漂いますねぇ」
清水「では『私は消えるけど……心配ないよ。私は死ぬんじゃない。きみの中で生き続けるんだ!』とか」
三葉「いや、余計重いというか……意地でも元気になってやろうという気力が湧いてきますねぇ」
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一口メモ
三葉「『スター☆トゥインクルプリキュア』の絆創膏は『ジュニアサイズ』。私にはちょっと小さかったので、姪っ子にプレゼントしました」
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(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)
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