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愛すって分からないけどまず生きる

君が大好きだ
いっぱいいっぱいもらったんだもの
君がどうして僕にくれたのか
気まぐれだったとしても
好きになってしまったことを
君は嫌がったりせず受け入れてくれた

きらきら光り輝く星みたいな君に
惹かれるあまり毎日毎晩毎時間
お願い叶えてと祈ってばかりの僕
光が見えない時もあるけど
君は何度だって見つけさせてくれたよ

でもね
祈りだけじゃ叶わない
僕の寂しい孤独の肉塊は僕にしか動かせない
君の美しい孤独のきらめきは星よりもずっと小さい
目に見えるほど近い先で消えてしまうのだから

大好きな君に
いっぱいいっぱいお返しするの
欲しいって祈るだけじゃ寂しいよね
僕だって君を助けに行きたい
強く孤高の君だけど疲れ果てた時には
抱きとめられる僕になりたい

小さくても君に必要な力になりたい
僕は弱さを星の光の中にごまかそうとした
僕の弱い体は星にも夜にも陽の中にも消えてくれない
君に必要な力になれるか分からない
なりたいって気持ちさえ祈りで終わってしまいそう

でもね
ただ好きだよって伝えるにも体が必要だし
受け取って信じてもらえる僕でいなくちゃ
恐ろしい苦しみが明日も次の月も次の季節も
待ってるけど僕は行かなくちゃ
君を助けてあげられないとしても
生きてるうちに会いに行く
君が僕を忘れないうちに好きと伝えて抱きしめる

君の愛し方なんて分からない
僕の体は動かなくなるかもしれない
君は待っててくれないかもしれない
全てを呑みこむ虚無の上で
祈りじゃなく意志を持ってみた
それだけのことにしるしをつけるような弱い僕に
僕の意志を行えと言ってくれた
美しい君に向かって生きる

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