テシマモリアキオ

自分らしい生き方を探求している寒村里山クリエイター。 地域おこし協力隊OBとタッグを組…

テシマモリアキオ

自分らしい生き方を探求している寒村里山クリエイター。 地域おこし協力隊OBとタッグを組み、ヒャクショウマスター信州てしま農園として農業活動をするかたわら、集落を害獣から守るハンターとしても活動中。

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大晦日、もしも自分に息子がいたのなら

今日は大晦日。 僕が毎日通っている地元の日帰り温泉施設は、大勢の帰省客やスノーリゾートの観光客でごった返していた。 芋洗い場という言葉がぴったりくるように、芋のように泥臭く日焼けした子供たちが洗い場を占領していた。 この温泉施設で子供たちを見るのは、とても珍しい。どれくらい珍しいかというと、その辺の野山に行ってキジを見つけるくらい。つまり、ゼロではないけれど、まあまあ見つからないというレベル。 普段は、だいたい顔なじみのおじさん、お爺さんたちが98%、残りの2%くらい

    • 必然的に偶然出会った人

      なんなんだ、このおじさんは・・ 正直なところ、それがSさんの第一印象だった。 僕らは旅の途中、とある県のとある公園で、偶然ばったりとSさんに出会ってしまった。ドライブの途中、トイレに行きたくなって、たまたま近くにあったその公園に立ち寄ったら、たまたま砂像の前で集合写真を撮っていたSさんのグループに目をつけられて、声を掛けられてしまったのだ。 「君たちも植樹しに来たの?」 「え、植樹?何のことですか?」 Sさんの顔つきがニヤっとした気がした。 「そうか、だったら一緒に植えて

      • 11月のロングバケーション  

        すごく久しぶりに、夫婦二人で長~い休暇をとってロングバケーション+ワーケーションを体験して来ました。 この時期になんで?この時期だから良かったね。色々な反応がありましたが、もし今年も諦めていたら、夫婦の仲は破綻していたでしょう。僕ら二人にとってもかなり重要なことでした。 移動手段は自動車、長野県スタートで紀伊半島を周瑜し、山陽道をひとっ飛びして九州入りして、大分、宮崎、鹿児島、熊本、長崎、佐賀、福岡と一周してから、四国の上二つを通って、京都でお参りして帰郷という、走行距離

        • 新宿に住む都民の生活を僕は知らないでいた

          コロナパンデミックのせいで、なかなか連れの実家に行くこともできないでいるけれど、夏ごろに行ったときに思ったこと。 神楽坂に一軒家を持っている人は、田舎に移住なんかしないで、神楽坂での生活を大切にした方が良い。 ひとたび路地裏に入れば、大型トラックひしめく田舎の国道沿いの街よりも全然静かちゃんだし、表通りに出たら、食から職まで、何でもそろっている。 例えば上田城に行くまで、僕の実家であれば、延々と一時間も自動車を飛ばさなければたどり着かないけれど、神楽坂なら、家から出て5

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        • お仕事
          1本

        記事

          コ・インシデンス

          たまたまテレビをつけたらやっていた「逃げ恥」というドラマ。初回放送当時は、歌手としての星野源のことは知っていたものの、特に興味もなく、番組が放送されていても全く見向きもしなかった。恋ダンスも踊ったこともない。 そんな自分だったが、このコロナ禍により再放送されていたこのドラマをふとした拍子に観てみたら、ああ、これはコ・インシデンスだなぁと。 コ・インシデンス (coincidence) とは偶然の一致、類義語はaccident。 何がそうなのかと言うと、ドラマの状況がいろ

          コ・インシデンス

          長野神楽坂長野

          ロックダウンが解除されてから、初めて東京都新宿区神楽坂を長野ナンバーのスズキの軽自動車で訪れてきました。 「都道府県をまたいだ移動を自粛」と言われていますが、結婚や家族に関することなので、不要不急の移動ではなくて、とても急用かつ重要な移動だったのです。結婚のお許しをもらいたくて、ツレのご家族にお会いしてきました。 結果からすれば、返事はオーケー、家族も私たちもコロナのコの字も無く、無事に平穏な日々を過ごしています。 地元の方々とマスク越しに話をすると、えー!東京なんて行

          長野神楽坂長野

          失敗すると感じながら、なぜヤフオク!で機械を買ってしまうのか

          今回のテーマは、田舎で農業(家庭菜園、本格的な専業)をやっている人々に心当たりあるであろうヤフオク!との付き合い方についてです。 まずはYoutubeで人気の荒木農機さんのこの動画をご覧ください。お客さんがヤフオクでトラクターのアタッチメントを買ったら、じつは壊れていた!という物を修理しています。 この動画のコメント欄が辛らつで、来訪者たちが「いかにヤフオク!で中古農機を買ってはいけないか」を語っています。ヤフオク!で遠方の物を現物確認しないで買うリスクは、ほとんどが写真

          失敗すると感じながら、なぜヤフオク!で機械を買ってしまうのか

          開墾やるしない

          開墾🌿 今年は片付けとか、整理とか、整地とか、仕事として収入にならないことばかりやっています。何となく、そういう気分になる年なのです。外出も自粛ですから、どこにも行けず、となれば開墾です。 ススキの藪になってしまっていた借地の一角。 ススキが強すぎてどうにもこうにもならず、たまに草刈りだけやっていました。 暖かくなって繁茂する前に、ハンマーナイフモアという粉砕機で枝や草を叩き、トラクターのロータリーで耕してみました。 低速(クリープ)のローでゆっくり進みましたが、ススキ

          開墾やるしない

          ここ最近の変化と今後のこと

          noteを毎日書くぞー!と気合を入れていたのはいつのことやら・・ 毎日書き続けるというのは、ネタも見当たらないし、時間も無いし、なかなか難しいものだなと思っている卯月の終盤。 下書きのリストには10件以上あるのですが、なかなか続きを書くということをできずにいます。ものを書くというのは、一気にスラスラと精力的に吐き出すような感じなので、溜まっている何かをわーっと一気に放出する機会がないと、なんとなくうまくいきません。今日は久々に忘備録として、脳内の整理をしておこうと思います。

          ここ最近の変化と今後のこと

          耕作放棄地とか新規就農について、この10年間で体験してきたことについてまとめたいと思っています。農業に対する姿勢の変化、年齢や社会の変化によるもの。結果的にですが、私の場合、法人化しなかったことが現在農業を楽しめている一因です。その辺の談を予定しています。

          耕作放棄地とか新規就農について、この10年間で体験してきたことについてまとめたいと思っています。農業に対する姿勢の変化、年齢や社会の変化によるもの。結果的にですが、私の場合、法人化しなかったことが現在農業を楽しめている一因です。その辺の談を予定しています。

          直売所の組合長を卒業しました

          春は何かと新しいことに挑戦してみたくなる時期ですね! 私事ですが、このたび任期満了に伴い、和田宿ステーション青空市場組合という農産物直売所の組合長を退任し、組合にも退会届を提出しました。組合長は四年間、二期勤めてきましたが、この度、惜しまれながらも卒業させてもらうことになりました。 まだ若いのに何故? 店舗改装もかなって、これからという時に何故? 何か問題があるのか? といった事を尋ねられるので、その理由を説明したいと思いますが、その前に順を追って大まかな流れを記してお

          ¥200

          直売所の組合長を卒業しました

          ¥200

          小池都知事の発表の前に相方が滑り込みで東京出張から帰って来た。実家の神楽坂に寄ると、メディアが伝えているほどの大袈裟な感じにはなっていなかったそうだ。外出を自粛しろと要請されても毎日仕事に向かう人はまだまだいるし、無自覚なだけで感染している人は相当数いるのだろうという実感。

          小池都知事の発表の前に相方が滑り込みで東京出張から帰って来た。実家の神楽坂に寄ると、メディアが伝えているほどの大袈裟な感じにはなっていなかったそうだ。外出を自粛しろと要請されても毎日仕事に向かう人はまだまだいるし、無自覚なだけで感染している人は相当数いるのだろうという実感。

          コロナの乱と思考停止

          ついに全国に広がりをみせるコロナウイルス。 昨日、長野県にも上陸し、各市町村で対策本部が開かれるまでになった。おかげでスキー場なども客入りが鈍くなった気がする。 昨年末、ネットニュースでヤバい肺炎が中国で見つかったと報じられた頃、どの日本人も対岸の火事だと思っていただろう。それが二ヶ月間でこのザマである。 Twitterトレンドには #東京オリンピック中止 が上がってくるなど、人々の混乱ぶりが見てとれる。 この騒動の中で不思議に思うのが、どのテレビをつけてもクルーズ

          コロナの乱と思考停止

          30代も半ばにさしかかって

          相方に言われて知った。 僕はいびきをかくらしい。 まさかこの自分が? いびき測定アプリを使ってみると、確かにいびきをかいている。 しかも歯ぎしりまでしている!! 「いびきなんて自分には全く関係のないものだ。」 そう思っていたのは、自分がまだ「若い」と思っていたから。幼少期に両親がいびきをかいている姿を耳にして、いびきというのは大人がかくもの、それもかなりの中高年の人たちのものだと信じ込んでいた。30代も半ばにして、自分もついにその仲間入りということなのだろう。 30代と

          30代も半ばにさしかかって

          相方の実家のある神楽坂を訪れてお茶をごちそうになったとき、お義父さんたちが回覧板の話をしていた。新しく引っ越して来た若い人が回覧板を紛失して、安っぽいファイルを代用していると言っていた。東京にも回覧板なんてあるんだとビックリ(^^;

          相方の実家のある神楽坂を訪れてお茶をごちそうになったとき、お義父さんたちが回覧板の話をしていた。新しく引っ越して来た若い人が回覧板を紛失して、安っぽいファイルを代用していると言っていた。東京にも回覧板なんてあるんだとビックリ(^^;

          死にたい人々や生きたい人々が共生するこの世の中

          先日、イントラで受け持った小学生の子が、驚くようなことを言ってきた。 「先生、私は死にたいです。私には才能が無いんです。漢字も覚えられないし、少数の計算も覚えられないし、私はやろうと頑張っているのにできないから死にたいんです。」 そう言われて僕は返す言葉に迷った。 「とにかく大丈夫だから、何も心配するな」としか言えなかった。 死にたい。自殺したい。 世の中にはそういう想いを巡らせて、毎日を自問自答している人がいる。僕にもかつて、そういう時期があった。1日の24時間が嫌

          死にたい人々や生きたい人々が共生するこの世の中