時空を超えたアドバイスはいらない。
理不尽に後輩へあたる先輩 まさかの返しに「その通り」「ほんとそれ」
わかりみ。時空を超えたアドバイスはいらない。結局のところ、
『まあ、あなたが若い頃はそうだったんでしょうね』
という話なので。
自分は基本的なスタンスとして、
『いつの時代でも正解を知っているのは若者』
というものを掲げている。若者は時代の鏡写しだということだ。
かつて若者だった自分たちが持っている価値観は、かつての時代が必要としていた価値観であり、
今の若者が持っている価値観は、今の時代が必要としている価値観だ、ということだ。
残酷に言ってしまえば、今40代に差し掛かっている私達の価値観は、20年前の時代が求めていたものであり、もう賞味期限は切れているのだ。
もっと言えばそれすらも、当時の40代の人の押し付けた価値観だったのかも知れない。いずれにせよビンテージものだ。
そのことにどれだけ自覚的でいられるかが、その人の社会参画可能な時間の上限を決める事になると思う。
それは単にキャリアとして会社にいられるか、という意味ではなく、若者から話の通じない邪魔者だと思われずに、現役のビジネスアスリートとして通用するか、という意味だ。
もちろん『だから、過去の自分を塗り替えていかなければならない』ということではない。
そうではなく、筆箱の中に新しい色鉛筆を追加するように、新しい時代の価値観も加えていけばいいじゃないか、という話。