岡田勇人

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『アながあくほド』というテキストについて2

この記事はhttps://note.com/0kdhyt/n/nb3673b5a7e45の続きです。 3.私を見つめるアナコンダって? 前回は俳優の仕事の比喩としての「電車」=〈身体〉と「飛行機」=〈役〉の関係性について書きました。この時、〈役〉に乗れずに〈身体〉をガタガタ言わしている4人を、場所ならざるところから穴が開くほど見つめている存在が、『アながあくほド』の中には繰り返し変奏されながらテキストに出てきます。「アナコンダ」です。リア王、ホレーシオ、鳥ゴーリン、ダビデ

    • 『アながあくほド』というテキストについて

      1.はじめに 2020年はオフィスマウンテンで『アながあくほド』という山縣太一が書いた戯曲を使い果たしました。11月に動画配信プラットフォームVimeoで顔面演劇バージョンを発表し、12月2・3日に横浜のSTスポットにてフルボディバージョンを上演、ライブ配信しました。私がこの戯曲を受け取ったのは自分の作品『時形図』の準備をしていた3月だったと思います。この記事では『アながあくほド』というテキストを顔面演劇バージョン、フルボディバージョンともに身体を以って上演に参加した私の、

      • 見る人の話1

        『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら ①「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad ②「テキストの話」https://note.com/0kdhyt/n/nef3dfa3f1fda ③「テキストの話2」https://note.com/0kdhyt/n/n7724c1cab954 ④「振付の話」https://note.com/0kdhyt/n

        • 振付の話3

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら ①「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad ②「テキストの話」https://note.com/0kdhyt/n/nef3dfa3f1fda ③「テキストの話2」https://note.com/0kdhyt/n/n7724c1cab954 ④「振付の話」https://note.com/0kdhyt/

          振付の話2

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら ①「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad ②「テキストの話」https://note.com/0kdhyt/n/nef3dfa3f1fda ③「テキストの話つづき」https://note.com/0kdhyt/n/n7724c1cab954 ④「振付の話」https://note.com/0kdhy

          振付の話2

          振付の話

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら ①「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad ②「テキストの話」https://note.com/0kdhyt/n/nef3dfa3f1fda ③「テキストの話つづき」https://note.com/0kdhyt/n/n7724c1cab954 前々回に「マイラインをどのように振付に転位するのか」と書い

          テキストの話2

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら ①「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad ②「テキストの話」https://note.com/0kdhyt/n/nef3dfa3f1fda 『NOと言って生きるなら』というテキストに対してマイラインを書いていたら、それは、日記のようなものになりました。 前々回に書いたように、ある種の練習というか自分への

          テキストの話2

          演出について1(馬場祐之介)

          今回、僕のクレジットは演出なので、ここでも演出のことを書く。ただ、演出といっても基本は岡田くんの上演を見続ける観客であって、見る方からやる方への交渉・干渉の成果を雑に演出と言ってしまう。 岡田くんから台本を直接受け取ったのが1月5日、1月7日から週一回で稽古を行い、2ヶ月経った。それでも稽古をしていると、聞こえない言葉がある、と気づく。例えば、2月25日の一回目の通しでは「歩いている」という言葉が聞こえない。もちろん僕はその時「歩いている」と発話していることは知っているのだ

          演出について1(馬場祐之介)

          岡田馬場

          ※オフィスマウンテンのブログに載せた文章の再掲です。 オフィスマウンテンの若手2人でユニットを組みました。岡田と馬場で岡田馬場です。おかだのばばと読みます。馬場は4月から高校教師として大阪に赴任する予定なので、これが初公演で解散公演になるかもしれませぬ。岡田は求職中です。 左から馬場、岡田 時形図 演出・振付:馬場祐之介 作・出演:岡田勇人 岡田馬場初作品のタイトルは「時形図」です。中目黒から祐天寺を歩いていたときに、この細い道は昔の目黒川の支流かななんて話を隣を

          テキストの話

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます、の続きです。 前回まではこちら 「上演の話」https://note.com/0kdhyt/n/nf18ba26a9cad 上演とテキストの関係について。『NOと言って生きるなら』で使用された「マイライン」なるものについてちょっとだけ触れましたが、改めて前回書いたことを踏まえて、なぜそのような試みが必要だったかといえば、まず、「安定できない状態で私を作動する」ためです。共演者の台詞の発

          テキストの話

          上演の話

          『時形図』の制作過程や、その源となったオフィスマウンテンの作品について書いていきます。 今回上演する『時形図』の台本となるテキストは岡田が執筆しました。複数の時期にわたって書いた文章を組み合わせて作っています。その中には過去に書いた日記の一部なども含まれています。 オフィスマウンテンに参加するようになってから、山縣太一の文体を練習するために日記をつけたりしていました。ただの駄文ですがこちらからご覧いただけます。 https://docs.google.com/docume

          3月の岡田馬場『時形図』公開稽古実施について

          オフィスマウンテンプレゼンツ「観る人やる人 みんなが主役フェスティバル」の開催中止(または延期)に伴いまして、岡田馬場は下記の通り『時形図』の上演を行います。なお、この上演は公演ではなく、公開稽古という形式で行います。 【日時】 3月8日(日) 開場13:50〜15:00迄 3月15日(日) 開場13:50〜15:00迄 3月22日(日) 開場13:50〜15:00迄 3月29日(日) 開場13:50〜15:00迄 ※開場後、衛生管理のお時間を頂くため、14:10までに必

          3月の岡田馬場『時形図』公開稽古実施について

          オフィスマウンテンプレゼンツ『観る人やる人みんなが主役フェスティバル』開催中止とそれに伴う岡田馬場の対応について

          はじめまして。岡田馬場という演劇ユニットの岡田勇人と申します。岡田馬場は私、岡田勇人と馬場祐之介の二人による演劇ユニットになります。私らは二人とも山縣太一主宰の演劇ユニットオフィスマウンテンのメンバーでもあります。 今回、岡田馬場はオフィスマウンテン主宰の『観る人やる人みんなが主役フェスティバル』に参加予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により、当フェスの開催中止が決定しました。これについては、事前に主催者・山縣太一から通知があり、二度、全団体で話し合った上で、最終的に山

          オフィスマウンテンプレゼンツ『観る人やる人みんなが主役フェスティバル』開催中止とそれに伴う岡田馬場の対応について