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読書記録「罪の余白」

〜今日の1冊〜

今日は芦沢央さんの作品を紹介します。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。「全然悩んでいるようには見えなかった」。クラスメートからの手紙を受け取った安藤の心に、娘が死を選んだ本当の理由を知りたい、という思いが強く芽生える。安藤の家を弔問に訪れた少女、娘の日記を探す安藤。二人が出遭った時、悪魔の心が蠢き出す…。女子高生達の罪深い遊戯、娘を思う父の暴走する心を、サスペンスフルに描く!

Amazonより

〜読後の感想〜

学校で娘が飛び降り自殺。
その原因を突き止めようとする父親。
娘をいじめいていた親友たち。
娘の日記を見つけた父親は、いじめていた親友たちを殺害することを決めるが、そのあたりはちょっと現実味は薄い感じがしました。
(私、リアル感強い話が大好物なもので…笑)
親友の一人「咲」がいじめの中心人物になりますが、とにかくこの子の傲慢さがすごいです。
自分が目指す場所に行くため、邪魔だと思った者たちはすべて排除するし、そのための手段も選ばない。
このあたりは10代の若者の心理な感じがしましたね。
後先考えずに、目の前のものだけに集中するあたり。
今作では”学校内でのいじめ”にはあまりフォーカスされておらず、自殺した娘の父親と、いじめの主犯でもある女子高生との心理描写中心が中心です。
私個人的には、もっと学校内で起こったいじめの内容とかも書いてほしかったな、という印象を受けました。


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