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読書記録「殺人の門」

今日の1冊は、東野圭吾さんの「殺人の門」を紹介します。

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。Amazonより

〜読後の感想〜

主人公の「田島」は「倉持」との出会いをきっかけにして、長年の間何度も騙され続けます。

田島の人生の転機となる度に倉持が現れ、田島によって騙され、彼の言う通りに流されるまま生きていきます。

そんな倉持をいつの頃からか「殺したい」と田島は考えるようになります。

しかし、田島にとって「殺人」を起こすことは簡単ではなく、単純に「殺意」だけでは殺すことができません。

田島にとって「人を殺す」というゴールに辿り着くために、様々なことが重なり合って繋がっていかなければならい…らしかったです。

この作品は、これまでの小説によくある殺人事件のように、「あいつが悪いから殺してしまおう」という簡単な答えには行き着きません。

あいつを殺したいけど…そこに至るまでに多くの葛藤が田島の中にあったようでした。

ただ…読んでいて思ったことは田島が騙される頻度があまりにも多すぎます!

なんでそんなに簡単に騙されるの〜??と不思議に思うほど…。

読む人によっては、田島が騙されすぎて、それが嫌だ!という方もいるかも知れないですね。


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