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私を形作ったもの 第一弾 君に届け

はじめに


 最近、僕の中で、閉塞感を感じる日々を送っています。どうしても、この虚無感を感じる毎日が嫌なんですけども。
 年々、自分の好きなことを語ることが、どんどん、受け入れられることが無くなっている気がして、精神的に追い詰められています。
 キングダムのblogも現在お休みしていますが、これが大きく響いてます。自分のやってることが、無意味なんじゃ、世界で自分だけなんじゃないかと思うことばかりなんです。
 きっと、この閉塞感を感じている人は、僕だけじゃないと思うんです。多様性を重んじる現在ですが、実際は自分さえ、良ければそれでいい時代になりました。
 キングダムのblogも書いてて、これを実感出来ないんですけども。それはそれとして、自分の中のQolを満たす為。僕の好きなものは間違いじゃない確証を得る為、好きなことを書いていこうと思います。
 X(旧Twitter)にも、飽き飽きだし、課金しても、メリットを感じられないので、ここで書こうと思います。140文字では、伝わらないので、ここで書き記そうと思います。
 第一弾となる今回は、君に届けについて、語って行こうと思います。

第一回 君に届け

第一節 プロローグ

 僕の人格形成に於いて、この作品は欠かせない作品と言えば、君に届けですかね。この作品無くして、僕は語れないと思います。
 この作品の漫画で、初めて泣いた作品と言えば、これですかね。この作品から、色んなことを学び、色んなことを教えて貰いました。
 当時は少女漫画を買うことにためらいがありました。まだ、今みたいに、男性が少女漫画読んでいることに、抵抗がありました。
 言われてみると女性は男性向けの漫画読んでもいいけど、男性が女性向け漫画読んではいけないというルールはないんですけども。

君に届け全巻の証拠写真です。
FANブックスも懐かしいなぁ。

 それはそれとして、本作のおおまかなあらすじは、性格は良いが、見た目が暗く、長い黒髪のせいで周囲からは「貞子」と呼ばれて恐れられた主人公・黒沼爽子が、クラス一のイケメンこと、風早翔太との出会いを通して、成長していく青春ラブストーリーです。
 今年はネットフリックスでドラマ化、更には展覧会も開催と様々なコンテンツで衰えない人気を誇る本作。連載終了したのが、2017年というのが、信じられない位ですね。
 
 この作品の良い所は、リアルな心理描写とヒロインの黒沼爽子の人間性、緩急つけて来る展開、名言の数々と様々な要素がいっぱいの本作。
 心揺さぶるような内容の連続で、コミックス派の僕は購入する度に、心がとても洗われました。人並みの言葉で、大変恐縮ではございますが、人生観を変える作品に違いありません。

第二節 友達

第六話「友達」より

 きっかけは、家族が購入していた別冊マーガレットがきっかけでした。何気なく、読んでみると君に届けで一番泣けるエピソードこと、「友達」でした。
 何も分からない状態で読んだ話なのに、突然、涙が止まらなくて、心の底から、好きが溢れてしまいました。こんな美しい世界があるのかと思うとついね。
 問題はその噂ではなく、ちょっとした誤解から、三人の関係性は拗れていくことに。こういう細やかな心理描写が好きなんだよねぇ。どうして、こうなってしまったのかとか、些細なきっかけで、人間関係は壊れてしまうんですよね。 
 しかし、風早君や周りの人との助けにより、三人はちゃんと話すことを決め、その噂を広める同級生達に、その誤解を解くために、立ち向かいます。 三人は同級生から、本当の友達になります。
 この不器用な友情には、思い出す度に涙が出ちゃいますね。本当に女性同士の友情が好きになりました。ベクトルが違うけれど、百合のルーツとなりました。

第三節 温かな許し

 これが、二巻ですよ。ここで、終わっていい位、素敵なストーリーに引き込まれたのは、言うまでもありませんね。人生の一部となりました。
 久しぶりの見返しても、泣きました。この緩急のつけ方が、実に良い。何処かに、ちゃんと仕込まれているボケからの泣ける展開の塩梅が上手すぎる。
 何より、絵が丁寧。綺麗だし、女性漫画家さんの中でもトップレベルの漫画家さんだと勝手に思ってます。言葉選びも秀逸で、天才なんじゃと思うばかりですわ。
 バカという表現をばかと平仮名で書くことで、優しさを感じることが出来るのは、日本人ならではの感覚かもしれないけれど、これが出来てない漫画家さんもいるので、この丁寧さが好きなんだよなぁ。
 この後も、泣ける場面や笑える場面が多くて、全話通して、色んな思いに駆られる作品となりました。こんなに感情移入した作品は、限られていますが、恐らく、学生時代の僕にとって、最初の作品は君に届けだったと思います。
 この作品にハマっていた当時、人間関係に苦悩していた時期だったんで、余計に胸に来る物があったんだと思います。この作品の持つ言葉の強さに、作品への温かさに救われていたのかもしれません。

第四節 人間関係

 この作品を通して、人間関係の難しさ、わずかな誤解が簡単に人間関係を壊してしまうこと、だからこそ、ちゃんと向き合わないといけない。
 そのことへの描写がえげつないけれど、優しい絵柄とクスッと笑える描写が、本当に癒しなんだよなぁ。そのギャップこそが、この作品の魅力なんですけどね。

 主人公の爽子の優しさが、このピュアな物語の主軸にあって、彼女の人間性は、見習いたいと思っています。 
 鈍感すぎて、悪口を悪口とも思わない所や、色んな事がズレちゃってるけれど、いつだって、誰かの為に泣いて、苦労して、頑張る彼女が僕にとっての指標でした。見た目からは、判断出来ないけれど、誰よりも、純粋無垢で、作品を通して、人間性を得ていく所が凄く好きです。 
 一方の風早君は、イケメンだけど、親の都合やら、何やらで、一番の苦労人。本当は色んなことをやりたいだろうに、いつも、自分を押し殺している彼です。それだけに、見た目や偏見に囚われず、正面から、受け止める爽子に惚れてしまったんでしょうね。

 今思うとこの作品は、今の時代には先鋭的な作品だったと思います。少女漫画をそこまで、読んで来た人種ではありませんが、容姿や生まれで人を判断してはいけないと口で言うのは容易いけれど、実行するのは難しい
 爽子は風早君の容姿で好きになったわけではなく、彼の真っ直ぐな姿に惹かれます。容姿も関係ないとは言いませんが。風早君は、初めて会った時に、爽子に出会った時に一目ぼれするんです。それこそ、噂に振り回されず、純粋な彼女との出会いが、彼自身を変えていきます。
 
 その他のキャラも魅力的なキャラばかり。それぞれが、それぞれの悩みを抱えながらも、その問題を乗り越えていくのが、この作品の一番の魅力なんですけどね。
 特に矢野あやねちゃんが、主人公になる回は、いつか、映像化して欲しいです。何かにアツくなることを知らなかった彼女が、恋を通して、大人になっていく様は涙なしでは見られません。

第五節 恋愛要素

 この作品を見る前は、そこまで恋愛作品好きじゃなかったんですけど、この作品を通して、人を愛することへの尊さを知ることが出来ました。
 ヒロインそれぞれの恋愛模様が丁寧に描かれており、誰もが幸せになれるわけでも無いけれど、それぞれの納得する答えが出ていて、人が人を思う気持ちはやはり、美しいのかもしれません。
 色んな摩擦や、すれ違い、誰かを思うからこそ、生じてしまう軋みを乗り越え、分かり合うまでの様は、誰もが経験して、大人になるんだと思います。
 僕自身、恋愛経験はありません。人を真剣に好きになったことはあります。学生時代は、何となくなことが多かったです。その度にやめとけとか、茶々入れられたことが沢山ありました。
 爽子や風早もそうです。彼等の恋愛も、互いのコミュケーション不足も相まって、すれ違いを起こしてしまいます
 けれども、本人たちの持つ好きの気持ちや理解したい気持ちが、知人の助けによって、付き合うことになっていきます。
 こういうことって、現実にもあるし、他人事ではないからこそ、心に来る物があります。
 言葉の難しさや、好きであることは、嫌な自分と向き合うことなんだと思います。大げさかもしれないけれど、色んな試練を乗り越え、2人の関係性が強くなっていくので、どうか、全部追いかけて欲しい限りですね。
 学生時代の恋愛は長続きしない。それが当たり前だし、そこが全てじゃないのが、人生なんですけど、こういうことがあってもいいじゃないと考えてしまいます。だって、漫画なんだから。

第六節 推しキャラ

ここ、本当に泣ける

 最初の頃は、吉田千鶴ちゃんが好きでした。その昔は男前な女子が好きだったんですけどね。嘘が付けない彼女が好きだったんですけど、いつの間にか、誰よりもまともそうに見えた矢野あやねちゃんが最推しになっていました。
 前述した通りではあるんですけども、彼女は人生の推しとなりました。男前な女子も好きですが、あやねちゃんを好きになってから、普通に人間味のあるキャラが好きになりました。

ここから、この2人の関係性が始まった。


 因みに男性キャラなら、ピンこと、荒井一市先生ですね。人生の教師と言ってもいい位、好きな教師です。基本は傍若無人な先生なのに、辛い時や苦しい時に素敵な言葉を掛けられるギャップが好きなんです。
 いうて、君に届けのキャラは大体、好きなんですけども。箱推しではないにしても、皆、自身の中にある様々な柵に苦労しながらも、懸命に生きていて、こういう人は僕らの世界で息づく皆と変わらない、彼等には好感しかないですね。
 嫌なキャラが居ても、その人にも、ちゃんとした理由があって、それを乗り越えようとしているのが、また好きなんですけども。

第七節 まとめ

 第一回は君に届けでした。如何でしたか?これからも、僕の中にある好きな作品をどんどん、blogを通して、紹介していこうと考えています。
 これが、僕の血となり、肉となり、骨となった作品でもあり、軽々しく、この言葉を乱用したくないんですけど、正しく人生のような作品です。
 君に届けは、最後まで読んで、色んなことを考える作品となったので、どうか、この思いが君に届く日が来ることを心から祈っています。

 こういう作品紹介を通して、色んな人と繋がりたい。もっと、世界を広げたい気持ちでいっぱいなので、どうか、この記事を最後まで読んで、好きとか、コメントお待ちしてます。

 次回は、僕の心のヤバいやつでお会いしましょう。さようなら。

おまけ 名言まとめ

…こんなのもう大すきじゃん…友達かって言ったら微妙って言ったけどさ こんなの……もう友達じゃん… …だって あたしら これだけ貞子のことで悩めるんだもん……

 …壊したい 風早くんとの間に作った壁を伝えたい 私の気持ち全部………届いてほしい 届け 届け……届け……

どんなに二人が、優しくしてくれたか、何も、知らないから!私がどれだけ、矢野さんと吉田さんを、好きよりももっと、大好きか!

気づいてないの?俺を動かしてるのも黒沼なんだって

「あたしが男だったら良かったのにね。そしたらあんたの汚いところ全部わかってやるのに」

 「友達ってね、気づいたらもうなってんの!」

「あんたいつまで自分のこと下げて生きていくつもり 鈍さに慣れるな!!」

「鈍感だからでしょ!!」

「心」だ。持って当然だ!

自分の限界をものすごい手前で先に決めてるんじゃないのか?

爽子 意外と手強いでしょ 超正攻法だからね!

 黒沼はいつも風早くんのおかげっていってたけど、いつも一人で頑張って、何とかしてしまう黒沼に憧れていたのはきっとおれの方だ

株とか噂とか…そこに俺の意志はどこにもないじゃん!それは黒沼の決める事じゃない 俺が決めることだ!俺は……俺のしたいようにするよ 黒沼と喋りたければ喋るし 喋りたくなかったらこんな風に喋ってない!

うん・・・がんばれ!!大丈夫だよ

爽子もちづもあたしの憧れだよ

そのままの不器用なあやねちゃんがすきだよ

私 あんまりうれしくて 慣れなんて忘れちゃった 風早くんに会う前の自分なんて もう 忘れちゃった…

追記 アニメ第三期決定

 この記事を書いた後に、まさかの君に届け三期決定だなんて。深夜にそれに気づき、ハイテンションになってしまいました知人には冷たい態度を取られました。悲しみ。
 2期の2011年なのが、信じられない程、時が流れたもんですね。本当に君に届けのアニメ放送開始から、僕も歳を取ったもんと思うばかりですわ。
 この作品の続編をようやく、観ることが出来る世界線に生きて良かったです。ありがとう、それ以上の言葉が見つからない。
 出演者もスタッフも、制作陣も皆、同じなんて、ヤバヤバのヤバでしょうが。これはもう、エモエモのエモ。僕もこの作品で、沢城みゆきさんや小野友樹さんを知りました。知らなくてもいいことを知った汚れた僕です。
 もう、あの頃の演技は出来ないだろうけども、今の彼等を見ることが出来ると思うと楽しみで仕方ないですね。

 ただし、ネットフリックスで全世界同時上映と言うワードが気になります。まぁ、絶対、加入します。加入したら、ご連絡致します。
 
 これはもう、全部やるんだろうなぁ。それにしたって、長いぞ。何故なら、二期までなんて、言ってしまえば、序章の序章なんだからさ。
 ここから、ちょっと、心が苦しくなる描写がまた増えるので、リタイア者が続出して、読むのやめた人が多そう(個人の感想)。

 とにかく、修学旅行とかも、気になりますなぁ。早く、三期が楽しみだ。

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