2022年の日記集:このままじゃダメなんだ...?

【2月2日】

先週のお休みは、友人たちに会った。
彼らと話をすると、その仕事や趣味・価値観に刺激を受ける。
それ自体はとても良いことで、相対的に自分の考えが明確になる。

ただ、会いすぎることが怖くもなった。

思い返すと大学生の頃も、会社員の頃も、常に周りに誰かがいた。
積極的に会いに行ってすらいた。
そうして勝手に周りと比べて、自信を無くす。
それが常態化していたのかなあと、思う。

刺激中毒というか「凄い(と自分が思っている)人たち」といると、 努力をしていない自分が0点どころかマイナスに感じる。

このままじゃダメなんだ、というのをモチベーションにするのは、時として毒になる。このままでもいいんだと思える安心感があったほうが、新しいことを始められることだってある。

自分は自分。何を大切にしたいか。
落ち着いたタイミングでぼんやり考える、考えるというほどでもなく思いに耽るような。そんな一人の時間が、心を穏やかに保ってくれている。

...

kenohiの各お席に置いている本。月替わりくらいで、本棚から選書をしている。

お店に置いている本は、全部気に入っている本だし何でもいい、簡単だ。 そんな風に思っていたけれど、意外と考えさせられる。

重いテーマの本、尻上がりに面白くなる本。
そういったものは、ふと本に手を伸ばした人には適さない気がする。

じゃあ軽いエッセイ、短編集。
なんだかそれも安易な気がする。ただの時間つぶしになってしまわないか、心配になる。

悩んだ末に、今月のテーマは「続きが読みたくなる本」に決めた。

...

あなたにとって、一人の時間とは何でしょうか。
勉強・息抜き・溜まった仕事をする時間。
高める時間、休む時間。

どうしたって自由なのだけれど、これもまた自由過ぎてうまく扱えない。お休みの日の時間。

私は「お店の人」という制限、少しの程よい緊張感があるから有意義に過ごせているんだなあ、と休み明けにいつも思う。

もしかしたら、わざわざ休みなんかなくても、休みであり仕事であり…そうなったらオンもオフもなくなっていいんじゃないか。反動が出ない程度に、ぜんぶほどほどに。

さすがに、そううまくはいかない、か。

※この記事は、過去にメンバーシップ内の掲示板に投稿していたものを再編集したものです。

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