#7 谷川ナナシその後の「自助」

一般的に知られていないのかどうか、
今となってはその辺も分からない。

私は機能していない家庭で育ち、
こころを病んで暮らしてきたので、
「自分もそうだ」と認める人達とともに、
「アダルトチルドレンの自助グループ」に
通う者である。

元々は、環境や精神の問題が
アルコールの問題に現れた人が、
断酒会のようにプログラムを学習して
酒を断つのが始まりで、
お酒やギャンブル等の依存の問題は、
その家庭に育つ子ども、
育った大人のサバイバーに
大きく影響がある、として開かれた場所だ。

個人的に、ずっと不思議で仕方がなかった。
傷ついた者同士が集まり、
何故か、傷つけ合っている事実が。

更に、わたしも傷つけられた、
と感じたのでその場を離れた。

今ハッキリしているのは、
自尊心がない限り、他者を尊重なんて
出来ないということ。

私は、防御として、傷つけてくる相手に
皮肉を投げたりブロックしたりして
済ましていたが、自分の内側だけで
「相手を傷つける」事さえも、
自尊心が欠けた証であった。

この半月、本気で「結婚へのプロセス」
を歩み始めただけで、僅かながら
自尊心が向上した。
だから、そんなふうに気づく事ができた。

自助グループに通う、という事の目的は、
「自尊心の欠如からの回復」が主軸だ、
私はそう思う。

自尊心の欠如や、そんな人達のループで生きてる事実に気づき、抜け出すためにもがくのは、
それだけで充分に痛い。

だけど痛みと共に、必ず良きものを得る。
痛みを避けたくて、他者に痛みを与えて
安心する、それが、自尊心に欠けたループだ。

わたしは未だ弱く、
自尊心満々ではなく、
何かに依存できたらと望んだりする。

でも、抜け出すべきループに気づき、
痛みがあれどもそれを敢えて避けず、
自分を見つめる方向を選んできた事を、
褒めないわけにはいかない。

良くやったよ。
谷川ナナシ。
本当に、良くやった！！

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