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【週末投稿】つれづれ有用植物#19(イネ科:ジュズダマ属 ハトムギ)

健康ブームで「ハトムギ」という名前が有名になりました。実は「ジュズダマ」をジュズダマを改良した栽培種なんです。今回はジュズダマと比較しながらハトムギの話をしようと思います。

■ジュズダマとは

水辺に生育する大型のイネ科植物の1種で、種に入る模様が綺麗で昔は、首飾りなどで遊んだものです。多年草ですが、日本では冬季に枯れて一年草で扱われています。

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殻が硬いですがお米に例えると、ハトムギは「モチ米」、ジュズダマは「うるち米」と比喩ができ、食感はモチモチとしています。ハトムギはアミロースを含んでいますので食感は違います。

ハトムギ同様、実の殻を割って、中の穀粒を取り出して雑穀として食べることができるます。今でもハトムギを陸稲とともに畑に栽培し、主食として利用している国があります。食味は、豆の味に似てモチモチ感があり、米飯と一緒に混ぜて炊飯する事があります。薬効はハトムギと違いがあります。秋に成熟した実を採取し、皮付きのまま砕いて硬い種皮を除いたものは生薬となり、川穀(せんこく)と呼ばれます。民間では、リウマチ、神経痛、肩こりに1回量10グラムの川穀を、水500 ccで半量になるまでとろ火で煎じ、3回に分けて分服する用法が知られています(Wiki より)。

■ハトムギとは

ジュズダマの栽培化によって、得られた変種です。ジュズダマよりも実の殻が柔らかく、穀物として、お茶として、漢方として利用されています。
ジュズダマとの外見の違いは、全体がやや大柄であること、花序が垂れ下がること、実がそれほど固くならないことが挙げられます。また、ハトムギの実は卵形で光沢がなく、指でつぶれます。

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高さは約100 - 150センチメートル (cm) ほどになり、野生種で多年草のジュズダマとは近縁種のため、容姿は良く似ていますが、実の硬さや単純で模様が付かない事で判別ができます。

■ヨクイニンという薬効

ジュズダマもハトムギも元は同じ植物ですが、「ヨクイニン」と呼ばれて漢方として利用されています。漢方や民間療法では、滋養強壮、いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用(消炎)などがあるとされています。最近は妊婦さんへの影響があるとされている報道もありますので、利用する前にかかりつけの医者にご相談されると良いと思います。

最近は化粧水として販売されていますね。購入やご自分で救るのも楽しいですね。

ハトムギ化粧水を作ろう( ・∇・) (約5分半)
nyan rara 様

ジュズダマやハトムギの種や苗、および加工品は、ネット通販で入手できますから、ご興味のある方は検索して入手が可能です。

いくつかの品種がありますので、こだわりのある方はさらに検索されると良いと思いますよ。

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